細菌性腟炎は市販薬で治せる?通販や自分で治す方法・受診目安を解説
細菌性腟炎は、灰白色で水っぽいおりものや魚のようなにおいなどがみられる病気です。「市販薬で治せる?」「ドラッグストアや通販で薬を買える?」と気になる方もいるでしょう。
結論からいうと、細菌性腟炎そのものを治療できる市販薬はありません。市販のデリケートゾーン用外用薬で対応できるのは、外陰部のかゆみやかぶれなど一部の症状に限られます。おりものやにおいの異常がある場合は、医療機関で原因を確認し、適切な治療を受けることが大切です。
この記事では、細菌性腟炎に市販薬が使えるのか、市販薬で対処できる症状、医療機関で処方される治療薬、通販での購入可否、セルフケアや受診の目安まで詳しく解説します。
細菌性腟炎を治療できる市販薬はない

細菌性腟炎の治療には、原因となっている腟内環境に合わせた抗菌薬が使用されます。一方、ドラッグストアで販売されているデリケートゾーン用の市販薬は、基本的に皮膚のかゆみや炎症を和らげる薬です。市販薬でできることと、できないことを整理します。
ドラッグストアでは治療薬を購入できない
日本では、細菌性腟炎そのものを治療することを効能・効果とした一般用医薬品は販売されていません。治療にはメトロニダゾールなどの医療用医薬品が使用されます。
そのため、ドラッグストアで「デリケートゾーン用」「かゆみ止め」と表示された薬を購入しても、細菌性腟炎そのものを治療できるわけではありません。おりものやにおいに異常がある場合は、婦人科などを受診しましょう。
外陰部用の市販薬はかゆみを一時的に和らげるもの
フェミニーナ軟膏やデリケアbなどの市販薬は、外陰部の皮膚に生じたかゆみ・かぶれ・湿疹などを対象とする外用薬です。
たとえばフェミニーナ軟膏Sの効能・効果には、かゆみやかぶれ、湿疹、ただれなどがありますが、細菌性腟炎は含まれていません。また、粘膜への使用はできません。症状を一時的に和らげても、腟内の細菌バランスを治す薬ではない点を理解しておきましょう。
カンジダ用の市販薬を自己判断で使用しない
腟カンジダには市販の再発治療薬がありますが、細菌性腟炎とは原因が異なります。また、市販の腟カンジダ治療薬は、基本的に過去に医師から腟カンジダと診断・治療を受けた人の再発時に使用するものです。
「かゆみがあるからカンジダ」と決めつけて使用すると、本来必要な治療が遅れる可能性があります。初めて症状が出た場合や原因がわからない場合は、自己判断せず医療機関を受診してください。
市販薬で対処できるのは外陰部のかゆみやかぶれ
市販のデリケートゾーン用外用薬は、生理用品や下着による刺激、汗やムレなどによって生じた外陰部のかゆみ・かぶれなどに使用できる場合があります。
ただし、外陰部がかゆいからといって原因が皮膚トラブルとは限りません。細菌性腟炎やカンジダ、トリコモナス腟炎などでも症状が出る場合があります。使用上の注意を守り、数日使用して改善しない場合は受診しましょう。
おりものやにおいの改善には医療機関での治療が必要
灰白色で水っぽいおりものや、魚のような強いにおいは細菌性腟炎でみられる代表的な症状です。市販の外用薬を塗っても、腟内の細菌バランスには作用しません。
症状のある細菌性腟炎では抗菌薬による治療が推奨されています。さらに、おりものやにおいの変化は性感染症でもみられるため、自己判断で市販薬を使い続けるのではなく原因を確認することが重要です。
カンジダ用の市販薬は細菌性腟炎には使用できない
腟カンジダはカンジダという真菌が増殖して起こるのに対し、細菌性腟炎は腟内の細菌叢のバランスが崩れることで起こります。
そのため、カンジダに使用する抗真菌薬では細菌性腟炎の治療はできません。白いポロポロしたおりものが多いカンジダと、灰白色で水っぽいおりものがみられる細菌性腟炎では特徴が異なりますが、症状だけで確実に区別することは困難です。
外陰部のかゆみ・かぶれに使える市販薬5選

細菌性腟炎そのものを治療できる市販薬はありませんが、外陰部のかゆみやかぶれなど、一部の症状には市販の外用薬を使用できる場合があります。
まずは、市販薬で対応できる症状と、医療機関での診断・治療が必要な症状を整理しておきましょう。
| 症状 | 市販薬での対応 | 対応の目安 |
|---|---|---|
| 外陰部の軽いかゆみ | △ | ムレや下着などによる刺激が原因の場合は、外用のかゆみ止めを使用できる場合がある |
| 外陰部のかぶれ・軽いただれ | △ | 市販の外用薬を使用できる場合があるが、原因不明・症状が強い場合は受診する |
| 灰白色・水っぽいおりもの | × | 細菌性腟炎などが疑われるため医療機関を受診する |
| 魚のような生臭いにおい | × | 市販の外用薬では改善できないため、原因を調べてもらう |
| 腟内の違和感・痛み | × | 外用のかゆみ止めを腟内に使用せず、医療機関を受診する |
| 発熱・下腹部痛・不正出血 | × | 別の感染症なども考えられるため早めに受診する |
ここから紹介する5つの市販薬は、いずれも細菌性腟炎そのものを治療する薬ではありません。外陰部のかゆみやかぶれなど、各製品で認められた効能・効果の範囲内で使用する薬です。
おりものやにおいの変化がある場合や、初めて症状が出た場合は、市販薬だけで対処せず医療機関を受診しましょう。
フェミニーナ軟膏S|外陰部のかゆみ・かぶれを抑える
フェミニーナ軟膏Sは、第2類医薬品のクリームタイプの外用薬です。リドカインやジフェンヒドラミン塩酸塩などを配合し、かゆみ・かぶれ・湿疹・ただれなどに使用できます。
生理用品やおりもの、汗やムレによる外陰部の皮膚症状にも使用できますが、カンジダの治療薬ではなく、粘膜には使用できません。5~6日使用して改善しない場合は使用を中止し、医師などに相談します。
メンソレータム フレディ メディカルクリームn|かゆみ・炎症を抑える
メンソレータム フレディ メディカルクリームnは、第2類医薬品の鎮痒消炎薬です。リドカインやジフェンヒドラミン、グリチルリチン酸二カリウムなどを配合し、外陰部を含む皮膚のかゆみやかぶれ、炎症などに使用できます。
ただし、カンジダ症やトリコモナス症を治療する薬ではありません。感染症が疑われる場合は、市販薬だけで対処せず診断を受けましょう。
メンソレータム フレディ メディカルジェルn|ムレによるかゆみに使いやすい
メンソレータム フレディ メディカルジェルnは、第2類医薬品のジェルタイプです。かゆみ・かぶれ・皮膚炎・湿疹・ただれなどに効能があり、ムレが気になる部位にも塗りやすい使用感が特徴です。
一方、腟内や粘膜には使用できず、細菌性腟炎やカンジダ、トリコモナス症の治療薬でもありません。5~6日程度使用して症状が改善しない場合は医師などへ相談してください。
デリケアb|かゆみ・かぶれ・ただれをケアする
デリケアbは、第3類医薬品で、かゆみ・かぶれ・ただれ・湿疹・皮膚炎などに使用できます。ジフェンヒドラミンやグリチルレチン酸などが配合されており、生理用品などによる外陰部の皮膚トラブルにも使用できます。
ただし、使用するのは皮膚部分に限られ、粘膜には使用できません。おりものの変化や強いにおいがある場合は、外用薬で症状を隠さず医療機関を受診しましょう。
フェミニーナミスト|手を汚さず外陰部のかゆみをケアする
フェミニーナミストは、第2類医薬品のスプレータイプです。かゆみ・かぶれ・湿疹・皮膚炎・ただれなどに使用でき、患部に直接触れずに噴霧できるため外出先でも使いやすい特徴があります。
ただし、カンジダ症の治療薬ではなく、粘膜には使用できません。5~6日使用しても改善しない場合や、感染症が疑われる症状がある場合は受診してください。
細菌性腟炎とは?主な症状と原因

細菌性腟炎は、腟内で乳酸菌などの割合が減り、複数の細菌が増加することで腟内細菌叢のバランスが崩れた状態です。無症状の場合もありますが、おりものやにおいなどに変化が出ることがあります。
灰白色で水っぽいおりものが増える
細菌性腟炎では、白色から灰白色で、薄く水っぽいおりものがみられることがあります。腟壁に均一に付着するようなおりものが特徴のひとつです。
ただし、おりものの色や量だけでは細菌性腟炎と断定できません。カンジダやトリコモナス腟炎、クラミジアなどでもおりものが変化するため、いつもと違う状態が続く場合は検査を受けることが大切です。
魚のような生臭いにおいがする
細菌性腟炎では、魚のような生臭いにおいが特徴的な症状として挙げられます。性交後などににおいを強く感じる場合もあります。
デリケートゾーン用の消臭剤や洗浄用品で一時的ににおいを隠しても、原因となる腟内環境は改善しません。強いにおいが続く場合は、細菌性腟炎だけでなく他の感染症も含めて確認するため、医療機関を受診しましょう。
かゆみや痛みがみられることもある
細菌性腟炎では、おりものやにおいだけでなく、腟や外陰部のかゆみ、ヒリヒリ感、排尿時の灼熱感などがみられることもあります。ただし、症状がほとんど現れないケースもあります。
かゆみが強い場合はカンジダなど別の病気も考えられます。症状の強さだけで病気を判断することはできないため、複数の症状がある場合は検査を受けましょう。
細菌性腟炎になる原因
細菌性腟炎は、正常な腟内細菌叢のバランスが崩れ、特定の細菌が増えることで起こります。性交経験がなくても発症する可能性があり、特定の病原体だけによる典型的な性感染症とは異なります。
腟洗浄、新しい・複数のセックスパートナー、コンドームを使用しない性交などは、細菌性腟炎との関連が報告されています。発症の仕組みや症状、治療については、細菌性腟炎の原因や治し方、においの特徴でも詳しく解説しています。
細菌性腟炎と間違えやすい病気

おりものやかゆみ、においの異常は細菌性腟炎だけで起こる症状ではありません。治療薬も病気によって異なるため、似た症状が出る代表的な病気について確認しておきましょう。
腟カンジダ
腟カンジダは、カンジダという真菌が増殖することで起こります。強い外陰部のかゆみや、白くポロポロしたカッテージチーズ状のおりものなどが特徴です。
細菌性腟炎と腟カンジダは原因や治療法が異なるため、カンジダ用の市販薬を細菌性腟炎に使用しても治療にはつながりません。カンジダの原因や症状を確認すると、細菌性腟炎との違いも整理しやすくなります。
トリコモナス腟炎
トリコモナス腟炎は、腟トリコモナスという原虫によって起こる性感染症です。泡状のおりものや悪臭、外陰部のかゆみ、排尿時の違和感などがみられることがあります。
細菌性腟炎とトリコモナス腟炎は症状が似ている部分があり、自己判断だけで区別するのは困難です。トリコモナス腟炎の症状や感染経路も、細菌性腟炎との違いを見分けるうえで参考になります。
クラミジアや淋菌などの性感染症
クラミジアや淋菌感染症でも、おりものの増加や不正出血、下腹部痛などがみられる場合があります。特にクラミジアは症状が乏しいケースもあり、症状だけで感染の有無を判断することはできません。
感染機会があった場合は、クラミジアの症状や感染リスクや淋病の検査・治療も確認し、必要に応じて検査を受けましょう。
症状だけで自己判断するのは難しい
細菌性腟炎・カンジダ・トリコモナス腟炎などは、おりものやかゆみといった共通する症状があります。医療機関では、おりものの状態や腟内のpH、顕微鏡検査などを組み合わせて診断します。
「においがあるから細菌性腟炎」「かゆいからカンジダ」と決めつけるのは避けましょう。薬を選び間違えると、本来必要な治療が遅れる可能性があります。
細菌性腟炎の治療に使われる薬

細菌性腟炎と診断された場合は、症状や体の状態などに合わせて抗菌薬が処方されます。日本で細菌性腟症に適応がある代表的なメトロニダゾールについて解説します。
メトロニダゾールの腟錠
フラジール腟錠250mgは、メトロニダゾールを有効成分とする医療用医薬品で、細菌性腟症への適応があります。
電子添文では、細菌性腟症に対して通常、成人は1日1回250mgを7~10日間、腟内に挿入する用法が示されています。使用期間や方法は診断結果などによって医師が判断するため、症状が改善したからと自己判断で中止せず、指示された期間使用しましょう。
メトロニダゾールの内服薬
フラジール内服錠250mgも細菌性腟症への適応があります。日本の電子添文では、通常成人に対し、メトロニダゾールとして1回250mgを1日3回、または1回500mgを1日2回、7日間服用する用法が示されています。
フラジール内服錠は処方箋医薬品です。ほかの薬との相互作用などもあるため、医師の診察を受けたうえで処方どおりに服用することが重要です。
細菌性腟炎の治療薬は通販で購入できる?

デリケートゾーン用の市販薬は通販でも購入できますが、細菌性腟炎の治療に使う医療用医薬品とは扱いが異なります。ネットで薬を探す際に知っておきたいポイントを確認しましょう。
Amazonや楽天では細菌性腟炎の処方薬を購入できない
フラジール内服錠250mgは処方箋医薬品に指定されており、医師などから処方箋を受けた人以外へ原則として販売できません。フラジール腟錠も一般用医薬品ではなく、医療機関での診断のもと使用する医療用医薬品です。
そのため、Amazonや楽天などで一般的な市販薬と同じように、自己判断で治療用のフラジールを購入して使うことはできません。
オンライン診療なら診察後に薬を処方してもらえる
対面で婦人科を受診しにくい場合は、細菌性腟炎などの診療に対応したオンライン診療を利用できることがあります。
オンライン診療でも、市販薬を購入するのとは異なり、医師が症状や既往歴などを確認したうえで薬の処方が必要か判断します。ただし、検査や対面診察が必要と判断されるケースもあります。発熱や強い下腹部痛、不正出血などがある場合は、対面での受診を優先しましょう。
海外通販や個人輸入での自己判断による購入は避ける
海外通販や個人輸入サイトで医薬品が販売されていても、自己判断で購入・使用することは避けましょう。
厚生労働省は、個人輸入の医薬品について、日本の法律に基づく品質・有効性・安全性の確認がされていない場合や、偽造品である可能性があることなどを注意喚起しています。副作用が起きた際の対応も難しくなるため、国内の医療機関で診断を受けて適切な薬を処方してもらうことが大切です。
細菌性腟炎は自然に治る?

細菌性腟炎は自然に症状がなくなるケースもありますが、「自然治癒するまで待てばよい」とは限りません。特に症状がある場合は治療が推奨されているため、セルフケアは治療の代わりではなく、悪化や再発を防ぐための補助として考えましょう。
セルフケアだけで治そうとせず医療機関を受診する
細菌性腟炎は自然に改善する場合もありますが、症状のある人には抗菌薬による治療が推奨されています。また、細菌性腟炎に似た症状を示す性感染症が隠れている可能性もあります。
特におりものの変化や強いにおいが続く場合は、セルフケアだけで様子を見続けないことが大切です。再発するケースもあるため、症状が繰り返される場合も受診してください。
腟内を洗いすぎない
においが気になると腟内まで洗いたくなるかもしれませんが、過度な腟洗浄は避けましょう。腟内には正常な細菌叢があり、洗浄によってバランスをさらに乱す可能性があります。
CDCも、腟洗浄は細菌性腟炎の再発リスクを高める可能性があり、治療や症状緩和に有効である根拠はないとしています。外陰部は刺激の少ない方法でやさしく清潔に保ちましょう。
通気性のよい下着を選ぶ
外陰部にかゆみやかぶれがあるときは、締め付けの強い衣類を避け、通気性のよい下着を選ぶと刺激やムレを減らしやすくなります。汗をかいた下着や生理用品を長時間使用し続けないことも大切です。
ただし、下着を変えるだけで細菌性腟炎を治療できるわけではありません。おりものやにおいなど腟内の症状がある場合は、セルフケアと受診を分けて考えましょう。
治療中は性行為を控える
細菌性腟炎の治療中は、症状が落ち着くまで性行為を控えるか、医師の指示に従ってコンドームを適切に使用することが推奨されています。
性行為による刺激で症状が悪化する可能性があるほか、性感染症を併発している場合には相手への感染も考慮する必要があります。治療薬を使っている期間は、無理に性行為をしないことが基本です。
生活習慣を整えて免疫力の低下を防ぐ
睡眠不足や過度なストレスを避け、食事や休養を整えることは日々の健康管理として重要です。ただし、「免疫力を上げれば細菌性腟炎が治る」と考えるのは適切ではありません。
細菌性腟炎は腟内細菌叢のバランスが崩れた状態であり、生活習慣の改善だけで治療の代わりにはなりません。セルフケアは体調を整える補助として取り入れ、症状があれば必要な治療を受けましょう。
細菌性腟炎で医療機関を受診すべきケース

細菌性腟炎が疑われる場合は、基本的に婦人科などで診断を受けることをおすすめします。そのなかでも、特に自己判断せず受診したほうがよいケースを解説します。
初めておりものやにおいに異常が出た
初めておりものの色や量、においに変化が出た場合は、市販薬で対処する前に医療機関を受診しましょう。
細菌性腟炎だけでなく、カンジダ、トリコモナス腟炎、クラミジア、淋菌感染症などでも似た症状がみられます。原因によって使用する薬が異なるため、初回から自己判断で薬を選ぶのは避けることが大切です。必要に応じておりものや性感染症の検査が行われます。
発熱・下腹部痛・不正出血がある
発熱や強い下腹部痛、不正出血を伴っている場合は、早めに医療機関を受診してください。
こうした症状は、クラミジアや淋菌感染症などに伴う骨盤内炎症性疾患でもみられます。骨盤内炎症性疾患は子宮や卵管などに炎症が広がった状態で、治療が遅れると生殖機能へ影響する可能性があります。単なるかぶれだと考えて市販薬で様子を見続けないようにしましょう。
妊娠中に症状がある
妊娠中におりものやにおいなどの異常がある場合は、自己判断で市販薬を使用せず、産婦人科へ相談してください。
症状のある妊婦の細菌性腟炎は治療が推奨されています。細菌性腟炎は早産や前期破水などの妊娠合併症との関連も報告されているためです。妊娠中は使用できる薬にも注意が必要なので、市販薬を購入する前に医師へ相談しましょう。
細菌性腟炎と市販薬に関するよくある質問

最後に、細菌性腟炎の治療期間やビオフェルミン、腟洗浄器、市販・通販でのフラジール購入など、よく疑問になりやすい点を解説します。
細菌性腟炎は治療を始めてどのくらいで治る?
治療期間は使用する薬によって異なります。日本のフラジールの電子添文では、細菌性腟症に対して内服薬は7日間、腟錠は7~10日間の用法が定められています。
症状が途中で改善しても、自己判断で薬を中止すると十分な治療にならない可能性があります。処方された薬は医師の指示どおり使用しましょう。治療後も症状が残る、または一度改善してから再発した場合は再度受診してください。
細菌性腟炎にビオフェルミンは効果がある?
新ビオフェルミンSの効能は、整腸、軟便、便秘、腹部膨満感であり、細菌性腟炎の治療は効能として認められていません。また、細菌性腟炎に対するプロバイオティクスについても、抗菌薬治療の代替または補助療法として確立された根拠は現時点でありません。
ビオフェルミンなどの内服用製品を自己判断で腟内に入れることも避け、症状がある場合は適切な診断・治療を受けてください。
腟洗浄器を使えば細菌性腟炎は治る?
腟洗浄器を使用しても、細菌性腟炎を治療できるとはいえません。むしろ頻繁な腟洗浄は、本来腟内を守っている細菌まで洗い流し、細菌バランスを崩す可能性があります。
CDCでは、腟洗浄によって細菌性腟炎の再発リスクが高まる可能性があり、治療や症状緩和を支持するデータはないとしています。においが気になる場合も、洗浄で隠すのではなく原因を調べてもらいましょう。
細菌性腟炎になりやすい人の特徴は?
細菌性腟炎は誰にでも起こる可能性がありますが、腟洗浄をする人、新しいまたは複数のセックスパートナーがいる人、性交時にコンドームを使用しない人などでは発症との関連が報告されています。
ただし、性行為をすれば必ず発症する病気でも、特定の相手から必ず感染する病気でもありません。腟内細菌叢が崩れる詳しい仕組みには、まだ明らかになっていない部分があります。
フラジールは市販や通販で購入できる?
フラジール内服錠250mgは処方箋医薬品のため、市販薬のようにドラッグストアや一般的な通販サイトで自由に購入することはできません。フラジール腟錠も細菌性腟症への適応がある医療用医薬品であり、自己判断で使用する一般用医薬品ではありません。
オンライン診療を利用する場合も、医師による診察と処方を受ける必要があります。海外通販や個人輸入による自己判断での購入は、安全性の観点から避けましょう。
細菌性腟炎は市販薬だけで治そうとせず受診しよう

細菌性腟炎そのものを治療できる市販薬はありません。フェミニーナ軟膏Sやデリケアbなどの市販薬は、外陰部のかゆみやかぶれを和らげるために使用できますが、腟内の細菌バランスを改善する治療薬ではない点に注意が必要です。
特に、灰白色で水っぽいおりものや魚のようなにおいがある場合、初めて症状が出た場合、発熱・下腹部痛・不正出血を伴う場合は、自己判断で市販薬を使い続けず医療機関を受診しましょう。
また、おりものやにおいの異常は、カンジダやトリコモナス腟炎、クラミジア、淋菌感染症などでも起こります。性感染症の可能性が気になる方は、性病ドットコムで症状や検査について確認し、適切な検査・受診につなげてください。

