女性のクラミジア症状とは?原因や治療方法を解説【臭いやかゆみはある?】

コラム投稿者用

クラミジアは、性的な接触によってうつる性感染症の一つです。しかし、女性は感染しても症状が目立たないことが多く、「少しおりものが違う気がする」「下腹部に違和感がある」と感じても、そのまま様子を見てしまうケースは少なくありません。

また、おりものの臭いやかゆみが気になっても、クラミジア以外の病気が原因となっていることもあります。似た症状を示す病気もあるため、違いが分からず不安になる方もいるでしょう。

この記事では、女性に多いクラミジアの症状をはじめ、感染するきっかけや検査方法、治療の流れ、日頃から意識したい予防のポイントまで詳しく紹介します。

目次
  1. 女性のクラミジア症状とは?
  2. クラミジアで臭いやかゆみは出る?
  3. 女性がクラミジアに感染する主なきっかけ
  4. クラミジアかもと思ったときの検査方法
  5. 女性のクラミジアの治療方法とは?
  6. クラミジアを防ぐために意識したいこと
  7. 女性のクラミジア症状に関するよくある質問
  8. 女性のクラミジア症状が気になるときは早めに検査を受けよう

女性のクラミジア症状とは?

クラミジアは、症状がほとんど現れないこともありますが、菌が入った部位に炎症が起こることで体の変化に気づく場合もあります。まずは、女性によくみられる代表的な症状について見ていきましょう。

おりものの量や色の変化

クラミジアにかかると、おりものの量が増えたり、色や状態が普段と異なったりすることがあります。透明だったおりものが黄色や黄緑色っぽく見えたり、水っぽく感じたりする方もいます。

ただし、おりものの変化はホルモンバランスや体調の変化、細菌性腟症などでも起こるため、おりものだけで原因を特定することはできません。一方で、感染していても目立った変化が現れないケースもあります。日頃からおりものの状態を把握しておくと、小さな変化にも気付きやすくなるでしょう。

下腹部痛や性交時の痛み

感染が子宮頸管から子宮や卵管へ広がると、下腹部の痛みや性交時の痛みが現れることがあります。鈍い痛みが続いたり、性行為の際に違和感を覚えたりすることもあり、炎症が進むにつれて症状が強くなる場合もあるでしょう。

こうした症状は、生理痛や婦人科の病気でもみられるため、クラミジアとの違いに気づきにくいことがあります。いつもとは違う痛みが続くときは、症状の経過もあわせて確認しておきましょう。

不正出血や排尿時の違和感

クラミジアによって子宮頸部に炎症が起こると、生理以外の時期に少量の出血がみられることがあります。性交後だけ出血する方もおり、普段との違いに気づくきっかけになることがあるでしょう。

また、尿道まで炎症が及ぶと、排尿時にしみるような感覚や軽い痛み、排尿後の違和感を覚えることがあります。

不正出血や排尿時の違和感にはさまざまな原因が考えられるため、自己判断だけで決めつけないことが大切です。

クラミジアで臭いやかゆみは出る?

おりものの臭いやかゆみが気になり、「クラミジアかもしれない」と不安になる方もいるでしょう。しかし、臭いやかゆみだけで判断することはできません。ここでは、それぞれの症状の特徴や他の病気との違いについて紹介します。

おりものの臭いが強くなる場合がある

クラミジアでは、おりものの臭いが普段より気になることがあります。ただし、強い悪臭が現れるケースは多くなく、臭いの変化だけで感染を判断することはできません。

臭いが強い場合は、細菌性腟症など他の病気が関係していることもあります。また、クラミジアと別の性感染症が重なっているケースもあるため、症状の現れ方は人によって異なります。

臭いだけではなく、おりものの色や量、体調の変化もあわせて確認するようにしましょう。

かゆみは目立たないことも多い

クラミジアに感染していても、かゆみを感じない方も多く、自覚症状がほとんどないまま経過するケースがあります。

一方で、炎症の程度や他の感染症を併発している場合には、軽いかゆみや違和感を覚えることがあるでしょう。強いかゆみが続く場合は、カンジダ腟炎など別の病気が関係している可能性も視野に入れておきましょう。

他の性感染症との見分けは難しい

クラミジアの症状は、淋菌感染症や細菌性腟症、カンジダ腟炎などと似ている部分があります。

例えば、おりものの異常や排尿時の違和感、不正出血などは複数の病気でみられる症状です。また、クラミジアだけでなく、ほかの性感染症にも同時に感染していることがあります。

見た目や自覚症状だけでは原因を区別しにくいため、自己判断だけで対処しないことを心掛けましょう。

女性がクラミジアに感染する主なきっかけ

クラミジアは、特別な行動をしたときだけ感染する病気ではありません。ここでは、女性に多い感染のきっかけを紹介します。

避妊具を使わない性行為

クラミジアは、菌を持つ相手との性行為によってうつることが多い性感染症です。特に、コンドームを使用しない性行為では感染リスクが高まります。

クラミジアは精液だけでなく、腟分泌液などにも存在するため、性器同士の接触でもうつる可能性があります。相手に症状がない場合でも感染していることがあり、見た目だけで判断することはできません。

リスクを減らすためには、性行為の最初から最後までコンドームを正しく使用することを意識しましょう。

オーラルセックスでの感染

クラミジアは、オーラルセックスによって、のどへ感染することがあります。

性器からのど、あるいはのどから性器へ広がることもあるため、性器だけに起こる病気ではないことを覚えておきましょう。

のどに感染しても、痛みや違和感が現れないことが多く、自分では感染に気付かないまま過ごしてしまう方もいます。その結果、知らないうちにパートナーへうつしてしまうこともあるでしょう。

症状がない相手からの感染

クラミジアは、感染していても症状が現れない方が少なくありません。そのため、相手が健康そうに見えてもクラミジアではないとは言い切れません。

女性では無症状の割合が高く、男性でも症状が軽いために感染へ気付かないことがあります。お互いに感染を知らないまま性行為を続けることで、再びうつし合ってしまうケースもあるでしょう。

自分やパートナーに症状がないことだけで安心せず、感染の可能性について知っておくことも予防につながります。

クラミジアかもと思ったときの検査方法

クラミジアは症状の有無だけでは感染しているか分からないため、疑われる場合は、検査で確認します。検査方法は感染した可能性がある部位によって異なるため、それぞれの特徴を見ていきましょう。

膣分泌物や尿で調べる

女性のクラミジア検査では、膣分泌物を採取する方法が一般的です。医療機関では医師や看護師が採取するほか、施設によっては自分で採取できる場合もあります。

また、尿を用いた検査が行われることもあります。検査自体は短時間で終わることが多く、身体への負担も大きくありません。

感染の心当たりがある場合は、症状の有無にかかわらず、検査を受けるタイミングを逃さないことがポイントです。

のどや肛門は部位に合わせて検査する

オーラルセックスや肛門での性行為があった場合は、性器だけでなく、のどや肛門にも感染している可能性があります。

そのため、疑われる部位に応じて、のどのぬぐい液や肛門の検体を採取して検査を行います。診察時には性行為の内容を正確に伝えることで、自分に合った検査を受けやすくなるでしょう。

パートナーも一緒に検査を受ける

自分だけが治療を受けても、パートナーがクラミジアにかかっているままだと、再び感染する可能性があります。

そのため、自分がクラミジアと診断された場合は、パートナーも検査を受けることが勧められます。

お互いの感染状況を確認したうえで治療を進めることが、再感染の予防につながるでしょう。

女性のクラミジアの治療方法とは?

クラミジアは、医師の診断に基づいて治療します。治療中の過ごし方によっては再感染につながることもあるため、服薬だけでなく日常生活で気を付けたい点も確認しておきましょう。

抗菌薬を使って治療する

クラミジアは、医師が処方する抗菌薬によって治療を行います。症状や体の状態に応じて薬の種類や服用方法が決まり、多くの場合は内服薬で治療が進められます。

服薬後に症状が改善しても、体内から菌が完全にいなくなったとは限りません。自己判断で薬を中断したり、市販薬で代用したりすると、十分な治療効果が得られないことがあります。

治療中は、処方された薬を指示どおり服用することが基本です。

治療が終わるまで性行為は控える

治療期間中に性行為を行うと、パートナーへうつしたり、治療後に再び感染したりする可能性があります。

そのため、治療が終了し、医師から治癒が確認されるまでは性行為を控えることが勧められます。コンドームを使用していても感染を完全に防げるわけではありません。

治療の効果を十分に得るためにも、パートナーと治療のタイミングを合わせることを意識しましょう。

薬は医師の指示通りに飲み切る

抗菌薬は、症状が軽くなったからといって途中で服用をやめず、処方された分を最後まで飲み切ることが重要です。

飲み忘れがあった場合の対応は薬の種類によって異なるため、自分で判断せず、処方を受けた医療機関や薬剤師へ確認してください。

決められた方法で服用を続けることが、治療を進めるうえで欠かせないポイントです。

治療後は再検査で治癒を確認する

治療後は、必要に応じて再検査を行い、クラミジアが治癒していることを確認します。特に、妊娠中の方や症状が続く場合、再感染の可能性がある場合などは、再検査が勧められます。

また、治療後に新たな心当たりがあれば、再び感染していることもあるでしょう。

治療が終わったあとも、医師から案内された受診や検査の予定は忘れずに確認しておきましょう。

クラミジアを防ぐために意識したいこと

クラミジアは、日頃の行動を少し意識することで感染リスクを抑えられる場合があります。自分自身だけでなくパートナーを守るためにも、予防につながるポイントをチェックしておきましょう。

コンドームを正しく使用する

クラミジアを予防するためには、性行為の最初から最後までコンドームを正しく使用することが基本です。腟性交だけでなく、オーラルセックスでも感染する可能性があるため、必要に応じてコンドームやデンタルダムを使用することも予防策の一つです。

ただし、コンドームを使用していても、リスクを完全になくせるわけではありません。性器周囲の粘膜が接触することで感染することもあるため、正しい使い方を継続して意識することが重要です。

不安な性行為の後は検査を受ける

コンドームを使用しなかったときや、パートナーの感染状況が分からない場合は、自覚症状がなくてもクラミジアにかかっている可能性があります。

性行為があったときは、適切な時期に検査を受けることで、自分の状態を把握できます。

感染の有無を早めに確認することは、自分だけでなくパートナーへの感染予防にも役立つでしょう。

他の性感染症もあわせて調べる

クラミジアと診断された場合は、淋菌や梅毒、HIVなど、ほかの性感染症についても検査を勧められることがあります。

性感染症は、うつる経路が共通しているため、複数の病気に同時感染しているケースもあります。また、似た症状を示す病気も多く、原因を一つに限定できないことも少なくありません。

感染状況を幅広くチェックすることで、その後の対応も考えやすくなります。

パートナーと性病について話す機会を作る

性感染症は、自分だけが予防を意識していても十分とはいえません。お互いに感染予防へ取り組むことで、再感染のリスクを減らしやすくなります。

感染が判明した場合は、検査や治療について共有し、必要に応じて一緒に対応することも大切です。

また、普段からコンドームの使用や性感染症について話し合う機会を持つことで、お互いの不安や疑問も共有しやすくなるでしょう。

話しにくい内容だからこそ、日頃からコミュニケーションを取ることが予防にもつながります。

女性のクラミジア症状に関するよくある質問

クラミジアについては、症状だけでなく検査や治療、感染経路など、さまざまな疑問を持つ方が少なくありません。ここでは、女性から寄せられることが多い質問についてお答えします。

女性のクラミジアは自然に治りますか?

クラミジアが、自然に治ることは期待できません。症状が軽くなったように感じても、体内から菌がいなくなったとは限らず、感染が続いている可能性があります。

放置すると子宮や卵管へ炎症が広がり、不妊症や子宮外妊娠につながるおそれもあります。症状がない場合でも感染していることがあるため、自己判断で様子を見ることは避けましょう。

生理中でも検査を受けられますか?

生理中でも受けられる検査はありますが、検査方法によっては生理が終わってからの受診を案内されることがあります。

経血の影響で検体を採取しにくい場合があるため、受診前に医療機関へ確認しておくと安心です。一方で、症状が強い場合には、生理中でも対応できるケースがあります。

受診日を迷ったときは、事前に問い合わせておくとスムーズです。

女性のクラミジアはどこで検査を受ければよいですか?

クラミジアは、婦人科や産婦人科、性感染症を診療している医療機関などで検査を受けられます。

最近では、郵送検査キットを取り扱う医療機関もあり、通院が難しい方でも利用しやすい環境が整ってきています。

検査方法や費用、結果が分かるまでの期間は医療機関によって異なるでしょう。自分が利用しやすい方法を選ぶことも、検査を受けるきっかけの一つになります。

クラミジアはキスだけで感染しますか?

一般的なキスだけで、クラミジアに感染する可能性は高くないと考えられています。

一方で、のどにクラミジアが感染している相手とのオーラルセックスでは感染する可能性があります。そのため、性器だけでなく、のどにも感染することがある点は知っておきたいポイントです。感染経路を正しく理解しておくことが、日頃の予防にも役立ちます。

女性のクラミジア症状が気になるときは早めに検査を受けよう

女性のクラミジアは、おりものの変化や下腹部痛などの症状が現れることもありますが、自覚症状がほとんどないまま経過することもあります。また、症状だけでは他の病気との違いが分かりにくいため、気になる変化がある場合は感染の有無を確認することが大切です。性病ドットコムでは、クラミジアをはじめとした性感染症について、症状や検査、治療に関する情報を紹介しています。気になる症状や感染への不安がある方は、西梅田シティクリニックへお気軽にご相談ください。

監修医師紹介
赤松 敬之(あかまつ たかゆき)
赤松 敬之(あかまつ たかゆき)
医療法人 星敬会 理事長
記事URLをコピーしました