性病の知識

性病検査を受けるべき適切な頻度について

赤松 敬之(あかまつ たかゆき)

性病検査を受けるべき適切な頻度とは?

「性病検査ってどのぐらいの頻度で受けたらいいんだろう」

このように疑問に思う方もいるかもしれません。そこで今回は、性病検査を受けるべき適切な頻度について解説します。

性病検査を定期的に受けることで、自身や大事なパートナーを守りましょう。性病検査を受けるべき適切な頻度は以下の状況ごとで異なります。

参考にしていただき、適切な頻度で性病検査してください。

自身に症状が出ている時

たとえば排尿時に痛みがあったり、性器にいぼができたりなど、普段と様子が異なる場合は注意が必要です。症状が出たら都度、性病検査を行いましょう。もし治療が完了しても、体内に菌が残っている可能性もあります。そのため、性病検査は治療後も行うのが望ましいです。

パートナーに症状が出ている時

性行為を行ったパートナーに異変が起きている場合は、注意が必要です。頭痛や吐き気、排尿時など、パートナーが不調の場合は性病検査を行いましょう。

性病には潜伏期間があり、この期間の場合、症状が出ない場合があります。

そのため「性病感染はしているけれど、症状は出ない」状態もあり得ます。自身には症状が出ていなくても、性行為をしたパートナーに異変がある場合は、その都度性病検査を行った方がいいでしょう。

不特定多数の人と性行為した時

プライベートや仕事などで不特定多数の人と性行為をしている場合は、性病感染のリスクが上がります。そのため、定期的に性病検査を行う必要があります。

最低でも月に1度は性病検査を行うことが望ましいです。

特に女性の場合は、喉の検査も並行してやっておきましょう。ハイリスクHPV、子宮頸がんなどの検査も1年に1回行うことをおすすめします。

性病検査はどこで受けられる?

「性病検査ってどこで受けられるの?」

このように疑問を持つ方に向けて、性病検査が受診可能な場所を解説します。性病検査が受けられる場所を知りたい方は参考にしてみてください。

医療機関(有料)

医療機関の場合、有料になりますが、性病検査が可能です。

医療機関で検査するメリットは3つあります。

1つ目は、多種多様な性病検査が可能である点です。クラミジアや淋菌、梅毒やHIVに加えて、マイコプラズマやウレアプラズマなどの検査が受診できます。

2つ目は、検査日程が調整しやすい点です。保健所の場合は、日程が決められていますが、医療機関の場合は自身の都合に合わせて受診できます。仕事などでなかなか時間が取れない方でも、保健所より時間が調整しやすいでしょう。

3つ目は、陽性判定になった場合、スムーズに治療に進みやすくなる点です。保健所で陽性判定になった場合は、後日医療機関で治療を受けに行かなければなりません。

一方で医療機関で陽性判定になった場合は、そのまま治療に移行できるため、早期治療につなげやすくなります。

デメリットは費用がかかる点です。保健所の場合は無料で検査可能ですが、医療機関の場合は検査費用がかかります。また症状が見つからない場合や定期検査の目的で検査する場合は保険診療が適用できない可能性もあります。この場合、自己負担額が増えることになるでしょう。

また匿名で性病検査ができない可能性がある点もデメリットになります。

保健所の場合、匿名で性病検査が可能ですが、医療機関の場合は匿名で検査できないケースがあります。

保健所(無料)

保健所で性病検査する場合のメリットは無料で受診できる点です。医療機関の場合は検査費用が全て有料になります。一方で保健所の場合は無料で性病検査できるため、治療費用を気にする方にとってはメリットになります。

また匿名で受診できる点もメリットです。医療機関の場合は匿名で性病検査できないケースがほとんどになります。一方で保健所の場合は、匿名で検査ができるため、どうしても周りにばれたくない方にはメリットになるでしょう。

デメリットは3つです。

1つ目は、検査可能な日程が少ない点です。保健所の場合、受診できる曜日が限定されています。またその日に受診できる人数が限定される可能性もあるため、自身の要望の日程で検査することが難しいケースがあるでしょう。

2つ目は、検査項目が少ない点です。保健所の場合、クラミジアや梅毒、HIVや淋菌の4種類しか受診できません。

3つ目は治療に移行する場合、医療機関を別途受診する必要がある点です。もし性病検査した結果、陽性判定になった場合、医療機関を別途受診しなければなりません。

性病予防のために定期的に検査しよう

性病を予防するためには、定期的に検査を行う必要があります。

症状によっては、高頻度で性病検査しなければならないケースもあるかもしれません。

知らないうちに大事なパートナーに性病を移してしまうことがないよう、最新の注意を払って、定期的に性病検査を受けておきましょう。性病検査をする際は医療機関での受診をおすすめします。

少しでも違和感を感じたら、一度検査を受けてみませんか?
西梅田シティクリニックで受診をしよう。

少しでも違和感を感じたら、
一度検査を受けてみませんか?
西梅田シティクリニックで受診をしよう。

監修医師紹介
赤松 敬之(あかまつ たかゆき)
赤松 敬之(あかまつ たかゆき)
医療法人 星敬会 理事長
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