梅毒ー梅毒とは

赤松 敬之(あかまつ たかゆき)
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梅毒とは?

梅毒トレポネーマの電子顕微鏡像(ネガティブ染色)

引用:国立感染症研究所ホームページ

梅毒とは、梅毒トレポネーマ(細菌)が感染する病気のことです。
梅毒トレポネーマに感染すると、21日間前後の潜伏期間を経て梅毒が発症します。

粘膜や皮膚から体内に侵入した梅毒トレポネーマは、リンパ節を経て、血液を経由して全身に拡大していきます。そのため、時間の経過と共に症状が悪化し、全身で異変が起こるのです。

梅毒の主な症状は次の通りです。

  • しこりができる
  • 発疹ができる
  • 炎症が進行する
  • 心臓や脳に病変が起きる

上記の症状が起こる一方で、症状が一時的に消えることもあり、発見が遅れることがありま す。発見が遅れるほど症状が悪化し、最悪の場合、心臓や脳に深刻な合併症を起こす可能性があるのです。

梅毒トレポネーマは人の身体から離れた場合、数時間で感染力が失われます。また湿度や温度の変化に弱く、日光や乾燥によって死滅します。一方で、粘膜同士の接触により感染する可能性が高いです。そのため、性行為によって感染する可能性が高いと言われています。

よくある質問

梅毒に関して、よくある質問をまとめました。
梅毒に関して知識を深めたい方は参考にしてみてください。

Q
「症状が消えた」ということは「治った」ということですか?

梅毒は、自然に治ることがありません。一次的に症状がおさまることはありますが、数日経つと症状が再発します。放置すると、心臓や神経に深刻な影響を及ぼす場合があります。早期受診・早期治療を行ってください。

Q
梅毒は1度治ればその後は感染しないですか?

梅毒の治療が終わっても抗体が作られるわけではないため、再感染する可能性があります。 そのため、適切な感染予防策をとる必要があります。

Q
梅毒は何科を受診したらいいですか?

性病科などの性病専門の病院・クリニックを受診してください。皮膚科や内科の場合、性病検査がされず、見逃されるケースがあります。そのため、梅毒の症状がある場合は、性病専門の医療機関を受診してください。

Q
コンドームをつけることで梅毒は防止できますか?

100%防止はできません。しかし、コンドームをつけることで感染リスクの低減は可能です。そのため、オーラルセックスの際にもコンドームをつけることが望ましいとされています。

Q
妊娠中に梅毒に感染していた場合、お腹の子に影響はないですか?

妊婦が梅毒に感染している場合、胎盤を経由して胎児も梅毒に感染します。また、流産や死産、胎児に先天性障害が起こる場合があります。妊娠の初期段階に治療を行えば、胎児への影響を与えるリスクは減らせるでしょう。

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