性病にかかったかも?検査を受ける場所と検査方法を詳しく紹介

赤松 敬之(あかまつ たかゆき)

「性行為のあとから体調が変だ」「性病にかかったかもしれない」
そんな不安を感じたことはありませんか?

性感染症(性病)は症状が出にくいものも多く、放置すると進行して深刻な健康被害につながることがあります。

この記事では、代表的な性病の症状とリスク、検査方法、そして来院不要で使える性病検査キットについて解説します。

性行為後に不安を感じたら―すぐに検査を

  • 不特定多数との性行為
  • コンドームを使わなかった
  • 性病が流行している地域・状況での性行為

これらに該当する場合は性感染症のリスクが高くなります。
症状がはっきりしていなくても「感染したかも」と思ったら、迷わず検査を受けることが重要です。

性病を放置するとどうなる?

性感染症は進行すると不妊症全身合併症母子感染など深刻な結果を招くことがあります。
代表的な性病ごとのリスクを整理します。

クラミジア

クラミジアの場合、放置すると、体の奥へと侵入していきます。

  • 国内で最も多い性感染症
  • 男性:精巣上体炎や前立腺炎 → 発熱・排尿困難・不妊症
  • 女性:卵管炎 → 子宮外妊娠・不妊症の原因
  • 妊娠中に感染していると、新生児に肺炎・結膜炎を引き起こす

淋病(淋菌感染症)

淋病に感染すると、2日〜7日間前後の潜伏期間を経て淋病が発症します。

  • 男性:精巣上体炎、無精子症
  • 女性:骨盤内炎症性疾患、不妊症、母子感染で新生児が結膜炎に

梅毒

梅毒に感染すると、粘膜や皮膚にイボや発疹が出ます。

  • 感染から数週間後にしこりや発疹が出るが自然に消えることも
  • 治癒ではなく体内で進行し、数年後に心臓・神経・血管障害を発症

HIV/エイズ

HIV(エイズウイルス)は、Human Immunodeficiency Virus(ヒト免疫不全ウイルス)のことです。

  • 初期はインフルエンザに似た症状(発熱・筋肉痛・喉の痛み
  • 放置すると免疫力が低下し、日和見感染やがんを合併 → 命に関わる

HPV(ヒトパピローマウイルス)

HPV(ヒトパピローマウイルス)は、感染するとほとんどの場合は体の免疫力で排除されるといわれている疾患です。

  • 多くは自然に消失するが、一部は子宮頸がんに進行
  • 不正出血などがあり、手術が必要になることも

性病検査の選択肢

性感染症の早期発見には検査が不可欠です。

医療機関での検査

  • 診察 → 検体採取(血液・尿・分泌液など) → 結果
  • 陽性なら即治療に移行できる
  • 保険適用で費用は1,000〜2,000円程度

自宅でできる性病検査キット

  • 匿名で購入可能、プライバシーを守れる
  • 検体(尿・腟分泌液・血液など)を自宅で採取 → 郵送
  • 最短翌日に結果が判明し、スマホやPCで確認できる
  • 費用は3,000円前後から
  • 陽性なら必ず医療機関で再検査と治療が必要

「病院に行きにくい」「周囲に知られたくない」方には便利な選択肢です。

性病は放置せず、早めの検査と治療を

性感染症は無症状のまま進行し、不妊症・流産・出産時の母子感染・命に関わる合併症を引き起こすことがあります。

  • 性行為後に少しでも異変を感じたら、すぐ検査を受けること
  • 医療機関に行きにくい場合は、性病検査キットを活用
  • 検査で陽性が出た場合は、必ず医師の診断を受け、適切な治療を受けること

まとめ

  • 性病は放置すると不妊症や命に関わる病気につながる
  • クラミジア淋病梅毒HIV、HPVなど代表的な性感染症は誰でも感染リスクがある
  • 早期発見には検査が不可欠。医療機関と検査キットの活用が有効
  • 陽性の場合は必ず医師の治療を受け、パートナーと一緒にケアをすることが重要

性感染症は「気づかないうちに進行する病気」です。
自分と大切なパートナーを守るために、異変を感じたらすぐ検査、早期治療を徹底しましょう。

参考文献

少しでも違和感を感じたら、
一度検査を受けてみませんか?
西梅田シティクリニックで受診をしよう。

少しでも違和感を感じたら、
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監修医師紹介
赤松 敬之(あかまつ たかゆき)
赤松 敬之(あかまつ たかゆき)
医療法人 星敬会 理事長
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