HIV予防の新常識!厚労省推奨エイズ対策(PrEP)でリスクを99%減少させる方法とは?
赤松 敬之(あかまつ たかゆき)
性病ドットコム|性感染症の情報サイト|監修:西梅田シティクリニック
性感染症のひとつである淋病(淋菌感染症)は、かつて抗菌薬で容易に治療できる病気でした。
しかし近年、抗菌薬が効かない「耐性淋菌」が日本を含め世界中で広がり、WHOからも警鐘が鳴らされています。
本記事では、耐性淋菌の概要や危険性、日本で広がる背景、そして私たちができる予防・対策について解説します。
淋菌は、性感染症である「淋菌感染症(淋病)」の原因菌です。
淋病は比較的軽い症状のこともありますが、放置すると不妊症や全身感染に進行することがあります。
淋病は世界で年間約8,000万人が感染しているといわれます。
1990年代までは「キノロン系抗菌薬」の単回投与で治療できました。
しかしその後、キノロン系抗菌薬が効かない淋菌が世界中で急増しました。
実際に、淋菌の多くがキノロンに対して耐性を持つようになり、この薬では治せないケースが当たり前になってきているのです。
現在はセフトリアキソン(第3世代セフェム系抗菌薬)が第一選択薬ですが、すでに5%程度が耐性化していると報告されています。
近い将来、外来治療が難しくなる可能性が現実味を帯びています。
耐性淋菌が増加する背景には、以下の要因が考えられます。
アルコール手指消毒は短時間で効果的、特別な設備も不要で臨床現場に適しています。
耐性淋菌の予防には、以下のような取り組みが重要となります。
性感染症は「自分には関係ない」と思っている間に拡大していきます。
耐性淋菌の脅威を知り、できることから予防を始めましょう。
参考文献
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