性病の知識

男性が性病検査を受ける際のタイミングは?性病の症状について解説します

赤松 敬之(あかまつ たかゆき)

男性が性病検査を受ける際のタイミングは?

カンジダ

引用:国立感染症研究所ホームページ

「性病検査っていつ受けたらいいのかわからない…」

「そもそも性病の症状がわからない…」

「性病検査ってどんなことするの…?」

このようにお困りの男性もいるのではないでしょうか。

そこで今回は、男性が性病検査を受けるべきタイミングについて解説します。

性病の症状を理解し、検査すべきタイミングを理解することで、早期発見・早期治療につながるでしょう。性病を正しく理解し、正しいタイミングで性病検査してください。

こんな症状が出たら性病検査をしよう(全身の症状)

全身に現れる症状として、主に以下の症状が出た場合は、性病検査を検討してください。

  • 発熱
  • 喉の痛み
  • あざ
  • 発疹
  • かゆみ
  • 腫れ

上記は性病の初期症状として見られる症状です。

風邪と間違えられやすい特徴があるため、性病感染に気づかず放置されることもあります。

セックスやオーラルセックスなどをした後に、上記の異変があった場合は性病検査することをおすすめします。

こんな症状が出たら性病検査をしよう(男性器の症状)

男性器に現れる症状として、主に以下の症状が出た場合は、性病検査を検討してください。

  • 排尿時に痛みがある
  • 排尿時にかゆみがある
  • 尿道から膿が出る
  • 尿道に違和感や不快感がある
  • 性器がかゆい
  • 性器にイボやしこりがある
  • 性器にブツブツがある

性病に感染すると性器に症状が出る場合があります。

これらは視覚的にも感覚的にもわかりやすいです。少しでも異変に気づいたら迷わず医療機関を受診し、検査してください。

男性の性病検査方法にはどんなものがある?

「性病検査ってなんだか怖くて踏み込めない…」

このように思う方がいるかもしれません。

しかし、実際の性病検査は短時間で済み、負担もかかりにくいものが多いです。

そこで性病検査ごとの特徴を以下にまとめました。

性病検査を正しく理解し、早期発見・早期治療につなげてください。

血液検査

血液検査をすることで、主に以下の性病・疾患がわかります。

  • A型肝炎
  • B型肝炎
  • C型肝炎
  • 性器ヘルペス
  • HIV
  • 梅毒

一般的には、肘の内側の静脈から血液を採取します。(血管が出にくい人の場合は足や手の甲で採血する場合もあり)

健康診断で採血する場合より、少量の血液で問題ない場合が多く、針も細いものが使用されるケースが多いです。そのため、比較的痛みを感じずに検査ができるでしょう。

皮膚検査

皮膚検査をすることで、主に以下の性病・疾患がわかります。

  • カンジダ
  • トリコモナス
  • 尖圭コンジローマ
  • 性器ヘルペス

皮膚検査では、陰部の皮膚から発生した擦過物(かすったり擦りむいたりしてできたもの)を採取して性病検査します。柔らかい綿棒で拭うため、痛みや負担なく検査が可能な点が特徴です。

視診

視診を行うことで、主に以下の性病・疾患がわかります。

  • 毛じらみ
  • 性器ヘルペス
  • 尖圭コンジローマ

上記性病の症状は肉眼で確認でき、視診で判断可能です。

痛みなく負担がかからない点と、短時間で済む点がメリットになります。

喉の検査

喉の検査を行うことで、主に以下の性病・疾患がわかります。

  • ウレアプラズマ
  • マイコプラズマ
  • クラミジア
  • 淋菌

上記性病はうがい検査をすることで判断可能です。

うがい検査では、生理用食塩水を口に含み、10〜20秒間うがいを行います。

その後、吐き出したうがい薬を検査します。

また、喉の粘液を綿棒で拭って行う唾液検査も可能です。

特にオーラルセックスが原因で起こる性病を検査するのに向いている方法と言えるでしょう。

性器検査

性器検査を行うことで、主に以下の性病・疾患がわかります。

  • 淋菌
  • トリコモナス
  • カンジダ
  • 一般細菌
  • 尿道炎
  • クラミジア
  • マイコプラズマ
  • ウレアプラズマ

男性の場合は、尿検査で性器検査を行います。

出始めの初尿を検査することで、尿道分泌物が検査しやすくなり、検査精度が高まりやすくなります。

男性が最もかかりやすい性病はクラミジア

男性が最もかかりやすい性病はクラミジアです。

厚生労働省が出している「年齢(5歳階級)別にみた性感染症(STD) 報告数の年次推移」によると、日本で最も感染者数が多い性病はクラミジアと言われています。

男性の場合、2020年では28,000人以上の人が感染しています。

    引用:厚生労働省「年齢(5歳階級)別にみた性感染症(STD) 報告数の年次推移」

クラミジアは性器だけでなく喉にも感染する性感染症です。

男女ともに症状が軽いとされ、自覚するのが難しく、放置されて検査や治療に至らない場合があります。感染経路としては、セックスやオーラルセックスに加え、アナルセックスやキスなどでも感染するリスクがあります。

さまざまな要因で感染する可能性のあるクラミジアを確実に判断するためには、医療機関での検査が重要です。医療機関における性病検査のための設備は、充実していることが多いです。特に性病専門の医療機関であれば、多角的に検査してもらえます。

確実に性病を早期発見・早期治療する上でも、性病検査する際は医療機関での検査をおすすめします。自分だけでなく、大事なパートナーを守るためにも、ぜひ医療機関での性病検査を心がけてください。

少しでも違和感を感じたら、一度検査を受けてみませんか?
西梅田シティクリニックで受診をしよう。

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監修医師紹介
赤松 敬之(あかまつ たかゆき)
赤松 敬之(あかまつ たかゆき)
医療法人 星敬会 理事長
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