性病検査は即日がおすすめ?無症状でも早期発見が大切

赤松 敬之(あかまつ たかゆき)

性病(性感染症)は、発症初期には自覚症状が乏しいものが多く、気付かないまま進行してしまうことがあります。
自覚がない間にパートナーへ感染させてしまうリスクもあり、早期に検査を受けることが非常に大切です。
中でも「即日検査」は、検査から結果説明までを1日で完結できる点で注目されています。
本記事では、即日検査の仕組みやメリット、注意点について解説します。

性病検査とは

性病検査は、性感染症の有無を確認するための医療検査です。
クラミジア淋菌梅毒HIVなどは感染者数が多く、若い世代から中高年まで幅広い年齢層でみられます。
特徴的なのは、症状が出ないまま進行するケースが少なくない点です。
たとえばクラミジア感染は約7割が無症状とも言われ、気づかずに放置すると不妊症慢性炎症につながる恐れがあります。
そのため、自覚症状がなくても検査を受けておくことがとても大切です。

即日検査とは

通常の性病検査では、検査結果が出るまでに数日から1週間程度かかります。
一方で即日検査は、簡便な検査キットや迅速診断技術を用いることで、当日中に結果が分かる仕組みです。
検査後30分から1時間程度で判定できるものもあり、その場で医師から結果説明と治療方針を聞けます。
「不安をすぐに解消したい」「出張や旅行前に確認したい」といった方に向いています。

即日検査のメリット

  1. 安心をすぐ得られる
    結果待ちの不安な時間がなく、その日のうちに感染の有無を確認できます。
  2. 早期治療に直結
    陽性だった場合、すぐに治療へ移行できます。感染拡大や重症化を防ぐことにつながります。
  3. パートナーへの配慮
    感染の有無がその日に分かるため、性的接触を控えるかどうかの判断が迅速にできます。
  4. 匿名性やプライバシーへの配慮
    一部クリニックでは匿名での即日検査も可能で、受診しやすい環境が整えられています。

即日検査の注意点

即日検査は利便性が高い反面、いくつかの注意点もあります。

  • 検査精度が通常検査よりやや低い場合がある
    PCR検査や培養検査に比べ、感度が劣る可能性があります。特に潜伏期間中は感染を見逃すことがあるため、後日に再検査を推奨されることもあります。
  • 対応できる疾患が限られる
    クラミジアや淋菌、HIV、梅毒など主要な疾患はカバーされていますが、すべての性感染症に即日対応できるわけではありません。
  • 症状がある場合は通常検査も必要
    発熱や排尿痛、発疹など明らかな症状がある場合は、即日検査に加え精密検査を行うことで確実な診断が可能になります。

どんな人におすすめか

即日検査は特に以下のような方に向いています。

  • 最近リスクのある性交渉をしたが、不安をすぐに解消したい
  • 旅行や出張、結婚式などイベント前に確認しておきたい
  • パートナーに安心してもらいたい
  • 忙しくて複数回通院できない

ただし、症状が続いている、繰り返し感染を起こしている場合などは、通常の精密検査を併用する方が適切です。

検査後の流れ

即日検査の結果が陽性であった場合、抗菌薬や抗ウイルス薬による治療が開始されます。
梅毒やHIVなど、一部の疾患では追加の血液検査で確定診断を行うこともあります。
治療が終了した後には、再検査による治癒確認が重要です。
また、パートナーも一緒に検査・治療を受けることで再感染を防ぐことができます。

性病は予防が大切

性病は検査や治療だけでなく、予防が重要です。
コンドームの使用は感染リスクを大きく下げる基本的な方法です。
また、定期的にパートナーと一緒に検査を受けることで、無症状のうちに発見できる可能性が高まります。
特に20〜30代の若年層では感染率が高いため、早めの受診と定期検査が推奨されます。

性病はやわかりリスト

今後、性病検査を検討する方に向けて性病はやわかりリストを作成いたしました。
性病に関する知識を高め、治療・予防に努めましょう。

淋病

病名淋病
概要淋菌が感染して発症する
潜伏期間2〜7日間前後
原因セックス、オーラルセックス
病状男性:排尿時に痛みが出る、膿が出る
女性:おりものが増える、下腹部が痛む
検査男性:尿や膿を採取する
女性:尿やおりものを採取する
治療経口薬、投与静脈注射、筋肉注射

クラミジア

病名クラミジア
概要クラミジアトラコマチスが感染して発症する
潜伏期間1〜3週間前後
原因セックス、オーラルセックス
病状男性:排尿時に軽度の痛みが出る
女性:おりものが増える、下腹部が痛む
検査男性:尿や膿を採取する
女性:尿やおりものを採取する
治療経口薬

梅毒

病名梅毒
概要トレポネーマ細菌が感染して発症する
潜伏期間3〜4週間前後
原因セックス、オーラルセックス
病状しこり・発疹ができる、炎症が進行する
検査血液検査
治療抗菌薬

HIV

病名HIV(Human Immunodeficiency Virus)
概要HIVウイルスが感染して発症する
潜伏期間4〜8週間前後
原因セックス、オーラルセックス、血液感染
病状発熱、下痢、頭痛、体重減少、心疾患、
腎臓疾患、骨粗鬆症、リンパ節の腫れ
検査血液検査
治療抗HIV薬

B型肝炎

病名B型肝炎
概要B型肝炎ウイルスが感染して発症する
潜伏期間1〜6ヶ月程度
原因セックス、オーラルセックス、血液感染
病状疲労感、倦怠感、食欲低下、嘔吐、
黄疸、腹痛、関節痛、関節炎、紅斑
検査血液検査
治療自然治癒
劇症肝炎の場合:抗ウイルス薬

C型肝炎

病名C型肝炎
概要C型肝炎ウイルスが感染して発症する
潜伏期間2週間〜3ヶ月前後
原因セックス、オーラルセックス、血液感染
病状慢性肝炎、肝硬変、肺がん
検査血液検査
治療インターフェロンフリー治療

トリコモナス

病名トリコモナス
概要膣トリコモナス原虫が感染して発症する
潜伏期間男性:10日間前後
女性:5〜14日前後
原因セックス、オーラルセックス
病状男性:排尿時に軽度の痛みが出る
女性:おりものが増える、膣に痛みが出る
検査男性:尿や膿を採取する
女性:尿やおりもの、腟分泌液を採取する
治療抗原虫剤、膣錠

カンジダ

病名カンジダ
概要カンジダ菌が感染して発症する
潜伏期間1日〜1週間前後
原因セックス、オーラルセックス、免疫機能低下
病状男性:排尿時に痛みが出る、かゆみが出る
女性:排尿時に痛みが出る、
   かさつき・ただれが起きる
検査男女共通:皮膚擦過検査
男性:尿や膿を採取する
女性:尿やおりもの、腟分泌液を採取する
治療抗生物質、膣錠

性器ヘルペス

病名性器ヘルペス
概要単純ヘルペスウイルス感染して発症する
潜伏期間2〜10日間前後
原因セックス、オーラルセックス
病状陰部に水痘ができる、陰部に潰瘍ができる、
高熱が出る、排尿時に強い痛みが出る
検査男女共通:皮膚擦過検査
治療抗生物質、膣錠、点滴、軟膏

尖圭コンジローマ

病名尖圭コンジローマ
概要ヒトパピローマウイルスが感染して発症する
潜伏期間数週間〜8ヶ月程度
原因セックス、オーラルセックス
病状肛門や性器付近にイボができる
検査視診でイボを確認する
治療薬物療法、外科療法

性病検査をして早期発見・早期治療につなげよう

性病は「症状がない=感染していない」とは限りません。
気付かないうちに進行してしまうからこそ、早期の検査と治療が重要です。
即日検査は、当日に結果が分かり、すぐに治療につなげられる点で大きなメリットがあります。
一方で、精度や対象疾患に限界もあるため、状況によっては通常の検査と併用するのが望ましい方法です。

「不安を感じたその日」に行動できる即日検査は、あなた自身と大切なパートナーを守るための有効な手段です。
気になる症状がある方、あるいは心配な接触があった方は、ためらわず医療機関に相談してください。

監修医師紹介
赤松 敬之(あかまつ たかゆき)
医療法人 星敬会
理事長
赤松 敬之 (あかまつ たかゆき

少しでも違和感を感じたら、一度検査を受けてみませんか?
西梅田シティクリニックで受診をしよう。

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