性病検査はなぜ必要?検査するタイミングと方法をわかりやすく解説

赤松 敬之(あかまつ たかゆき)

性感染症(性病)は、感染してもしばらく症状が出ないことが多く、放置すると重篤化やパートナーへの感染リスクが高まります。
性病検査は自分と大切な相手を守る重要なステップです。
ここでは、なぜ検査が必要なのか、どのタイミングでどの検査を受けるべきかを解説します。

性病検査が必要な理由は?

  • 症状がない場合も多い
    初期には自覚症状が乏しいケースが多く、気づかないまま感染が進行することがあります。放置すると不妊症や臓器障害などにつながることもあります。
  • パートナーへの感染を防ぐため
    無症状期でも他者に感染させる可能性があり、知らないうちにパートナーへ広げてしまう危険があります。

自身や大事なパートナーが健康的な生活を送る上でも重要なものになります。

検査方法と最適なタイミング

性病の種類によって、検査の方法や適切なタイミングは異なります。以下は代表的な検査とその目安です。

① 性器検査(尿・分泌物)

② 喉の検査

③ 皮膚検査

④ 血液検査

  • 対象疾患HIV梅毒B型肝炎C型肝炎
  • 方法:静脈採血
  • 検査時期:感染から1か月以上が目安。HIVやC型肝炎は、確定診断にはさらに時間が必要な場合があります。

⑤ 視診

  • 対象疾患:性器ヘルペス、尖圭コンジローマ、毛じらみ症など
  • 方法:医師が目視で診察
  • 検査時期:症状やできものがある場合に実施可能

複数の性病を一度に調べる「セット検査」

性病検査において「セット検査」があることをご存知でしょうか。
セット検査とは、複数の病原体が検査できる検査のことです。

性病は同時に複数感染することもあるため、複数の疾患をまとめて調べられる「セット検査」が有効です。
一度で幅広く確認でき、効率的に感染の有無を調べることができます。

性病は放置する期間が長引くほど、重篤化するリスクが上がります。
重症化する事態を防ぐためにも、セット検査でまとめて確認しましょう。

検査を受ける際の注意点

性病には潜伏期間があり、感染直後では検査に反映されないことがあります。
そのため、一度陰性でも不安があれば数週間後に再検査することが大切です。
陽性の場合は早期に治療を始め、パートナーも一緒に検査・治療を受けることで再感染を防げます。
性器・喉・皮膚・血液・視診など検査方法は疾患によって異なり、複数を同時に確認できるセット検査を活用するのも有効です。

症状の有無にかかわらず、早めに検査を受けて適切に対応することが、自分と大切な人を守ることにつながります。

少しでも違和感を感じたら、一度検査を受けてみませんか?
西梅田シティクリニックで受診をしよう。

少しでも違和感を感じたら、
一度検査を受けてみませんか?
西梅田シティクリニックで受診をしよう。

監修医師紹介
赤松 敬之(あかまつ たかゆき)
赤松 敬之(あかまつ たかゆき)
医療法人 星敬会 理事長
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