性感染症は今年も最多ペース!SNSやマッチングアプリなどからの出会いが一因?

SNSやマッチングアプリの利用者増加にともない、性感染症の患者数が増えていることをご存知でしょうか。
SNSやマッチングアプリは、不特定多数の方との出会いを生むきっかけになります。
この出会いが原因となり、性行為後の性病感染につながるケースがあるでしょう。
本記事では、性感染症の原因や患者数の変遷、検査方法や予防方法について解説します。
性病に感染し、対処ができないままでいると重症化し、健康被害が出るかもしれません。
場合によっては、気づかないうちに他人に性病感染のリスクを広げ、さまざまなトラブルを招く可能性もあります。
トラブルを未然に防ぎ、健康的な生活を維持するためにも、性病感染のリスクを防ぐための対処法を理解しておきましょう。
全国的にも感染者が増えている梅毒

国立感染症研究所によると、日本全国における梅毒に感染した人の数(届出数)は、2024年1月から11月17日までで10,000人を超えたと報告されています。
梅毒は男女ともに幅広い年代で流行しており、近年感染者が急増している疾患です。
感染者のうち約3割の患者さんは症状が進行してから検査・診断を受けているため、早期発見・早期治療の重要性が叫ばれています。
梅毒に感染すると、初期症状として感染部位に潰瘍ができるのが特徴です。
その後、発熱や頭痛などの症状が出たり、発疹が現れたりします。
上記の症状は、自然に消えることがあるものの、完治することはありません。
放置すると、重症化する可能性があるため、適切な治療を受ける必要があります。
感染率の高い年齢層は?

日本国内では、1948年に梅毒の発生が報告されました。
年間11,000人の感染者が報告されたものの、1967年以降は減少傾向にありました。
しかし、2011年以降で報告数は増加していき、2019年・2020年には減少したものの2021年以降急増しています。
2022年・2023年に至っては、感染者が再び年間10,000人を超えましたが、2024年には感染者が大きく減少しました。
梅毒の感染率が高い年齢層としては、男性の場合は20〜50代、女性は20代で感染者が多く発生しています。
2024年の総報告数(2024年10月2日までの報告数)によると、20〜24歳の女性が最も梅毒患者数が多く、1,400件とされています。
HIV・梅毒・クラミジアの検査は無料・匿名で検査できる

「性行為をしてから調子が悪いけど、バレるのがこわいから性病検査には行きたくない」と不安な気持ちを感じている方がいるかもしれません。
このような方におすすめなのが、保健所による性病検査です。
保健所では、匿名で性病検査が受けられるため、他人にバレるのがこわいと感じている方であっても受診しやすいといえます。
また、無料で検査できるため、費用面を気にする方にとってもメリットがあります。
保健所では、HIVや梅毒、クラミジアの検査を受けることが可能です。
各実施場所によって、対応できる検査項目や実施日時・曜日は異なります。
受診を検討する際は、ホームページを確認しておくことが大切です。
性感染症が増えている背景とは
性感染症の感染原因として、以下の対象者との性的接触があることで発生すると考えられています。
- 特定の相手(パートナーや恋人)
- 出会い系サイトやSNSなどで知り合ったその場限りの人
- 出会い系サイトやSNS以外で知り合ったその場限りの人
- 性風俗業関係者
- その他
このなかでもとくに懸念されているのが、マッチングアプリと性感染症との因果関係です。
海外の文献では、マッチングアプリの利用によって性感染症患者が増加することが報告されたものもあります。
また、梅毒の発生率においても、大手3大アプリのダウンロード率との結果に相関があると報告されています。
性感染症を予防するためには

性感染症を予防するためには、正しい知識を持つことが大切です。
性感染症は、性的接触により、誰しもが感染するリスクがある病気です。
感染しても無症状であったり、軽い症状で済んだりする場合があります。
治療をせずに放置すると重症化し、性器や全身に影響が出たり、不妊などの症状につながったりすることもあります。
対策として有効なのが、性行為時のコンドームの使用です。
コンドームを使用する際は、使用期限内であるかや破損がないかを確認しましょう。
説明書に従い、正しい装着方法のもと、使用することでより安全に性行為をすることが可能です。
万が一、性行為後にかゆみや痛みなどの異変がある場合は、速やかに医療機関を受診しましょう。
日々の生活においては、バランスのとれた食生活や規則正しい生活を前提とし、適切な運動や十分な休息ができるような環境づくりに努めることが大切です。
日々の健康習慣が免疫力をアップさせ、性感染症の予防につながります。
自分だけでなく、大事なパートナーの健康を守るためにも、できることから取り組んでいきましょう。

少しでも違和感を感じたら、
一度検査を受けてみませんか?
西梅田シティクリニックで受診をしよう。
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