性感染症はあなたにも関係がある!日常からできる予防のポイント
「自分に限って性感染症に感染することはない」
このように考え、予防策を徹底しているつもりでも、性感染症に感染するケースはあります。
また、知らない間に性感染症に感染し、症状が悪化していくこともあるでしょう。
本記事では、性感染症対策として日常生活で実践できる方法について解説します。
日々暮らしていくなかで予防法を実践し、健康を維持していきましょう。
知っておくべき!性感染症の基本情報と感染リスク
性感染症は、性交渉(セックス)によって病原体に感染した精液・腟分泌液を介し、皮膚や粘膜の傷から侵入して感染します。
また、口腔性交(オーラルセックス)や肛門性交(アナルセックス)でも感染する可能性があります。
上記以外に、性感染症は血液感染でも発症するのが特徴です。
輸血や注射器・注射針の共用などによって性感染症のリスクが高まります。
さらに、出産時の産道感染や母乳保育による感染、胎内感染なども原因として挙げられます。
誰にでもできる予防の基本?日常生活で気をつけたい習慣とは
性感染症の予防は、以下のとおりです。
すぐに予防できる簡単なことから実践していきましょう。
- タオルを共有しない
- 歯ブラシやカミソリといった日用品を共有しない
- 性行為前にシャワーを浴びる
- 抗菌性のある洗浄剤を使用する
- ワクチン接種を受ける
- 予防薬となる抗生物質を内服する
- コンドームを使用する
たとえば、病原菌の感染や、血液による感染(肝炎ウイルスやHIV)を防ぐために、パートナーとタオルを共有しないようにするだけでも一定の効果が期待できます。
歯ブラシやカミソリといった日用品の共有も控えると効果的です。
また、性行為前にシャワーを浴び、体を洗っておくことも重要です。
体に付着した病原菌を洗い流すことで、感染するリスクが抑えられます。
シャワーを浴びる際は、抗菌性のある洗浄剤を使用すると、より効果が期待できるでしょう。
洗浄する際は性器周辺を丁寧に優しく洗うのがポイントです。
性感染症の予防方法としては、ワクチン接種を受けたり、予防薬を飲んだりすることも有効です。
B型肝炎やA型肝炎、HPV(ヒトパピローマウイルス)の場合は、予防ワクチンが存在するため、予防策として活用しましょう。
コンドームで予防しよう!正しい使い方とは
コンドームを使用すると、病原体に感染した精液・腟分泌液が体内に侵入するのを防止できるため、性感染症が防ぎやすくなります。
コンドームの正しい使い方は以下のとおりです。
- どのような種類のコンドームを使用するか、使用期限やサイズを確認のうえ決める
- 包みの端にコンドームを寄せ、袋を完全に破ってから中身を取り出す
- 裏表を確認し、精液だまりをつまんで空気を抜く
- 爪でコンドームを傷つけないように注意しながら根元まで被せる
- 射精したらすぐにコンドームの端を押さえ、ペニスを抜く
- 精液が外にこぼれないよう、コンドームの端を結びティッシュに包んでゴミ箱に捨てる
コンドームの使い方のポイント
コンドームは、圧力や摩擦、熱に弱い性質があるため、財布やバッグに直接入れず、ハードケースに保管することが重要です。
また、高温になりやすい場所や日光が直接当たる場所を避けてください。
爪が長いと、コンドームに引っかかり、破れて使用できなくなる可能性があります。
そのため、性行為前には爪を切っておきましょう。
油にも弱い性質があるため、クリームやベビーオイルなどは使用しないことも大切です。
初期症状を見逃さない!性感染症のサインと気をつけるべきポイント
性感染症に感染すると、初期症状が出る場合があります。
大切なのは、症状のサインを見逃さずに把握し、早期治療へつなげることです。
速やかに対処できるよう、以下のサインを知っておきましょう。
性器に出る症状
性病の種類 | 症状 |
---|---|
性器クラミジア | 男性:尿道のかゆみ、排尿時の痛み 女性:不正出血、おりもの |
性器ヘルペス | かゆみ、痛み、水疱、不快感、びらん |
淋菌感染症 | 男性:排尿時の痛み、膿尿 女性:不正出血、おりもの |
梅毒 | ただれ、しこり |
尖圭コンジローマ | 肛門や性器にカリフラワー状のイボ・できもの |
トリコモナス | 男性:排尿時の痛み、頻尿、無症状が多い 女性:臭い、かゆみ、おりもの増加 |
カンジダ | 男性:かゆみ、水疱 女性:発疹、外陰部のかゆみ、おりもの増加、性交痛 |
口の中に出る症状
その他の症状
性病の種類 | 症状 |
---|---|
性器ヘルペス | リンパ節の腫れ、発熱 |
梅毒 | 視力低下、リンパ節の腫れ、認知症、心臓・血管の病気、神経麻痺 |
B型肝炎 | 慢性肝炎、急性肝炎 |
A型肝炎 | 黄疸、だるさ、発熱、嘔吐、吐き気 |
HIV感染症 | 咽頭痛、発熱、筋肉痛 |
アメーバ赤痢 | 腸炎、肝膿瘍 |
もしかして?と思ったら恥ずかしがらずに相談しよう!検査・診察の重要性と受け方
性病検査が恥ずかしいと感じ、受診をためらう方が多いかもしれません。
しかし、性病検査をしないままでいると、発見が遅れ、重症化するリスクがあります。
また、性病は感染しても症状が出ないことがあるため、定期的に検査を受けることが重要です。
感染したまま放置すると、知らない間に大事なパートナーを感染させ、悪影響を及ぼすこともあります。
健康状態を維持し、日々安全に暮らすためにも、定期的に性病検査を受けましょう。
少しでも違和感を感じたら、
一度検査を受けてみませんか?
西梅田シティクリニックで受診をしよう。
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