心当たりのない性感染症。気づかないうちに感染することってありえる?
「コンドームを装着せずに性行為をしたけど、とくに異変がなかったから大丈夫」
このように安心している方がいるのではないでしょうか。
性病は感染しても必ず症状が出るわけではありません。
場合によっては、体内に潜伏し続け、症状が悪化するケースもあります。
本記事では、性感染症を放置するリスクや感染経路などについて解説します。
気づかないうちに性感染症に感染し、健康被害が出ないよう、予防に努めましょう。
気づかないうちに性感染症に感染してしまうことはある?
性感染症は、気づかないうちに感染してしまうことがあります。
たとえば、性感染症にかかっているパートナーと性行為をしてしまうと感染するリスクが高まります。
性感染症は自覚症状が出ないケースがあるため、自身やパートナーが知らない間に感染しているケースがあるため、注意が必要です。
自身やパートナーが性器や喉、肛門といった箇所に感染していても、気づかずにそのまま過ごしてしまい、症状があらわれたときには重症化していることもあります。
また、性病検査で陰性だったとしても、実は性感染症に感染しているケースもあります。
このように、「自分に限って性病に感染していることはない」と思っていても、実際は感染しているケースはあるでしょう。
気づかないうちに感染してしまう性病の代表例は以下のとおりです。
性病の種類 | 概要 | 性病の症状 |
---|---|---|
クラミジア 感染症 | 国内で最も報告数が多いとされる性病 | 男性:排尿時の痛みやかゆみ、尿道から膿が出る 女性:排尿時の痛みやかゆみ、おりものの増加 |
トリコモナス症 | 男性よりも女性に症状が強く出やすいとされ、再感染しやすい性病 | 男性:排尿時の痛みやかゆみ、尿道から膿が出る 女性:排尿時の痛みやかゆみ、おりものの異臭やただれ |
性器ヘルペス | 一度感染すると、ウイルスが体内に潜伏し、完全に消滅することはない性病 | 赤茶色の水疱や潰瘍、びらん、排尿時の痛み |
梅毒 | 症状が消えることはあるが、治療が必須な性病 | 1〜4期にかけて症状があらわれる。感染から約3週間でかゆみや痛みをともなわない潰瘍が発生し、発疹も起こる |
淋病 | クラミジアと並んで国内の感染者数が多い性病 | 男性:排尿時の痛みやかゆみ、尿道から膿が出る 女性:おりものの増加や排尿時の痛み |
マイコプラズマ・ウレアプラズマ感染症 | 4種類の原因菌によって生じる性病 | 男性:排尿時の痛みやかゆみ、尿道から膿が出る 女性:おりものの異臭や性器周辺のかゆみ、排尿時の痛み |
性感染症は自然に治ることはありません!放置するとさまざまなリスクがあります
性感染症は自覚症状がない場合があります。
また、症状がみられたとしても、一定期間経つと、治まることがあります。
そのため、性病が完治したと勘違いする方がいますが、一度でも感染すると自然治癒することはありません。
症状が出ていなくても、治療をしなければ、病気が進行します。
気づいたときには、症状が悪化し、重篤な健康被害が出ることもあるでしょう。
性病を放置すると、以下のリスクが起こる場合があります。
性病を放置すると 起こりうるリスク | 概要 |
---|---|
パートナーへの感染 | 症状がなくなったとしても、病原体が体内に生存しているため、気づかないうちにパートナーへ感染させることがある |
無精子症や不妊症 | 男性:膿精子症や無精子症が起こる 女性:卵管性不妊などが起こる |
エイズの発症 | HIVの場合、適切な治療を受ければ死亡するリスクは減るが、未治療の場合は免疫力が低下してエイズを発症する |
母子感染 | クラミジアや梅毒、HIVなどの性感染症の場合、母子感染のリスクがあり、生まれてきた赤ちゃんが先天性の障害をもつケースがある |
その他の重篤な健康被害 | 初期症状は軽くても、進行すると男性の場合は精巣上体炎になったり、女性の場合は骨盤内炎症状疾患などになったりするリスクがともなう |
性感染症のおもな感染経路について
性感染症は、膣・口腔・肛門性交だけでなく、キスなどでも起こります。
唾液や体液だけでなく、血液なども感染の経路の1つになります。
感染を防ぐためにはコンドームの装着が重要です。
コンドームを装着することで、唾液や体液、血液を介した感染のリスクが減らせます。
性行為をする際は、コンドームを使用し、可能な限りリスクを抑えておきましょう。
性感染症になっても、パートナーに秘密にしていても大丈夫?
性感染症に感染した場合、すぐにパートナーに共有してください。
なぜなら、パートナーにも性感染症が移っている可能性があるからです。
性感染症は早期治療ができれば、被害を最小限にとどめることが可能です。
一方で、放置すると感染が拡大し、思わぬ被害が起こりえます。
自身だけでなく、大事なパートナーを守るために、性感染症に感染した場合は速やかに医療機関を受診しましょう。
そして、パートナーの方にも性病検査を受けてもらえるよう促しましょう。
少しでも違和感を感じたら、一度検査を受けてみませんか?
西梅田シティクリニックで受診をしよう。
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