国内で最も多い性感染症！？男女ともに増加中！クラミジア感染症、どうやって気づく？

クラミジア感染症をご存知でしょうか。
昨今、男女ともに感染者が増加中であり、対策が必要とされる性感染症です。

本記事では、クラミジア感染症のおもな症状や発症原因、検査方法や淋病との違いなどについて解説します。
クラミジアの予防方法を実践し、大事なパートナーと共に健康的な毎日を送りましょう。
万が一、性行為後に不調がある場合は、速やかに医療機関を受診してください。

クラミジア感染症とは

クラミジア感染症とは、クラミジア・トラコマティスに感染する感染症です。
細菌に感染すると、7〜21日前後の潜伏期間を経てクラミジアが発症します。

感染すると、おもに以下の症状が起こります。

腟内と喉の粘膜が似通っていることから、クラミジアは男性器・女性器だけでなく咽頭にも感染する可能性がある疾患です。

クラミジアが喉に感染して生じる症状は以下のとおりです。

• 咳
• 痰
• 発熱
• 咽頭炎
• 扁桃腺炎
• 喉の痛み・腫れ

クラミジアは人体から離れると、たった数時間で感染力を失います。
また、気温の変化や消毒剤、乾燥や日光によって死滅するのが特徴です。

しかし、粘膜同士が接触すると感染する可能性が高まることから、性行為によって感染する可能性が高いとされています。

クラミジアはどうやって検査する？

クラミジアの感染を判定するための検査方法はさまざまです。

男性器の検査をする場合は膿や尿を採取後に検査します。
一方で、女性器の検査の場合は腟内を綿棒で拭い、粘膜を採取後に検査します。

喉に感染したクラミジアを検査する場合は、喉を綿棒で拭い、粘膜を採取して検査しなければなりません。
また、うがい液を口に含んだあと、その液を採取して検査する方法もあります。

クラミジア検査は、採取した検体に含まれるDNAを増幅させ、クラミジアの遺伝子を検出することで感染の判定をします。
もしクラミジアの検査結果が陽性の場合、大事なパートナーにも感染している可能性があるため、検査を促してください。

医療機関で検査するのが難しい場合は、性病検査キットを活用すれば自宅で検査が可能です。
性行為後、体調が優れない場合は、速やかに検査をおこないましょう。

クラミジアと淋病の違い

クラミジアと淋病の違いは、症状にあります。

淋病の場合、男性が感染すると、尿道から黄白色の膿性の分泌物がみられ、排尿時に痛みをともなう場合があります。
女性の場合、おりものの変化などの症状が起こる場合がありますが、無症状のケースもあるでしょう。（男性の場合も無症状のケースがあります）

淋病のほうが比較的強い症状が出る場合がありますが、個人差があり、症状から判別することは困難です。
また、クラミジアと淋病は合併しているケースもあるため、正確な検査を受ける必要があります。

クラミジアの予防法

クラミジアの予防方法として有効なのが、パートナー以外との性行為をおこなわないことです。

とくに、不特定多数の方と性行為をおこなう場合、性感染症のリスクが高まります。
そのため、特定の方以外と性行為をしないように心がけましょう。
また、性行為の際にコンドームを着用することが重要です。

コンドームを装着しないまま性行為をすると、男性と女性の粘膜が接触し、性感染症に感染する可能性が高くなります。

仕事の都合で定期的に不特定多数の方とどうしても性行為をしなければならない場合は、3〜4ヶ月に1回は性病検査を受けることをおすすめします。

また、発熱していたり、喉に違和感があったりした状態で性行為をしてはいけません。
もし、性行為を終えたあと、異変を感じる場合は速やかに医療機関を受診してください。

医療機関で性病検査をするのが抵抗ある場合は性病検査キットをしよう

「性行為後、身体に異変を感じるけど、医療機関で検査するのがこわい…」
このような方におすすめなのが、性病検査キットを使用した検査です。

性病検査キットを活用すると、医療機関に行かずとも、自宅で検査できます。
自宅で検体を採取し、検査機関へ郵送することで、最短翌日には結果がわかります。

仕事が多忙で医療機関へ行けない方や、そもそも自宅近くに受診できるクリニックがない方、体調が優れず家から出られない方などにおすすめの手段です。

性病は、放置すると、知らない間に症状が悪化する可能性があります。
最悪の場合、緊急手術を要したり、治療できずに死に至るケースもあるでしょう。

取り返しのつかない状態になる前に、日々の生活から予防手段をとっておくことが重要です。
また、定期的に性病検査を受け、心身の安全を確認しておくことも求められます。
万が一、身体の不調が出始めた場合は速やかに検査してください。

少しでも違和感を感じたら、一度検査を受けてみませんか?
西梅田シティクリニックで受診をしよう。

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赤松　敬之（あかまつ たかゆき）

医療法人 星敬会　理事長