クラミジアは性行為だけで感染する?咽頭クラミジアにも注意

クラミジアと聞くと「性行為で感染する病気」というイメージを持つ方が多いかもしれません。
しかし実際には、咽頭クラミジアの場合、性行為以外にもキスやオーラルセックスが感染経路になることがあります。
咽頭クラミジアは無症状のまま進行することもあり、気づかないうちに中耳炎や咽頭炎などを引き起こす場合もあります。
また、自覚がないまま大切なパートナーへ感染させてしまうリスクもあるため注意が必要です。
自分とパートナーを守るために、咽頭クラミジアの特徴や検査、治療・予防法を正しく理解しておきましょう。
咽頭クラミジアとは?
咽頭クラミジアは、クラミジア・トラコマティスという細菌がのど(咽頭)に感染することで起こる性感染症です。
クラミジアは細胞内でのみ増殖する特徴を持ち、目に見えないため気づきにくい病原体です。
主な感染経路は性的接触ですが、咽頭の場合はオーラルセックスやキスによっても感染する可能性があります。
症状が軽い、または全く出ない場合も多く、気づかないうちに感染を広げてしまうことが問題となっています。
咽頭クラミジアの症状

咽頭クラミジアは無症状のケースも少なくありません。
症状が出た場合は以下のようなものがあります。
- 風邪のような鼻づまり
- のどの違和感や軽い痛み
- 耳が詰まったように聞こえが悪くなる
このような軽い症状のため、単なる風邪や体調不良と勘違いしやすく、感染に気づかないまま悪化させてしまうことがあります。
感染経路は主に次の2つです。
- オーラルセックス
性器にクラミジアがある相手とオーラルセックスを行った場合、のどの粘膜を通して感染します。コンドームを使わないケースが多いため、リスクが高くなります。 - ディープキス
感染者の口腔内粘膜と直接接触することで感染する可能性があります。
つまり、クラミジアは「性行為だけでなく、口からもうつる」ことを理解しておく必要があります。
クラミジア検査のポイント
咽頭クラミジアの有無を調べる方法には、大きく分けて「通常検査」と「即日検査」があります。
- 通常検査
うがい液を採取してPCR検査を行います。結果は2〜7日ほどで判定されます。 - 即日検査
うがい液や咽頭のぬぐい液を採取し、抗原抗体検査を行うことで15〜30分程度で結果がわかります。
次のような機会がある人は、積極的に検査を受けることが推奨されます。
- 風俗店などでオーラルセックスの機会がある
- パートナーとのディープキスをした
- 他の性病に感染したことがある
- 性器クラミジアが確認された
咽頭クラミジアの治療と予防
咽頭クラミジアは自然治癒することがありません。
症状が軽くなったとしても治ったわけではなく、放置すると中耳炎や咽頭炎などの合併症を引き起こすリスクがあります。
治療には抗生剤の服用が必要です。
感染が判明した時点で、パートナーにも必ず性病検査を受けてもらい、一緒に治療を行うことが再感染防止のために重要です。
予防の基本は以下のとおりです。
- 性行為やオーラルセックス時にコンドームを使用する
- 不特定多数との性行為を避ける
- 定期的に性病検査を受ける
クラミジアは感染力が強いため、自分だけでなく周囲も予防意識を持つことが大切です。
まとめ
クラミジアは性行為だけでなく、オーラルセックスやディープキスによっても咽頭に感染する性感染症です。
多くは症状が軽いか無症状で進行するため、知らないうちにパートナーへ感染を広げてしまう危険があります。
「自分には関係ない」と油断せず、違和感を感じたら早めに検査を受けること、そして陽性であれば必ず医療機関で治療を受けることが大切です。
咽頭クラミジアは正しい知識と予防行動によって防ぐことができます。
自分と大切な人の健康を守るため、定期的な検査と適切な対策を心がけましょう。

少しでも違和感を感じたら、
一度検査を受けてみませんか?
西梅田シティクリニックで受診をしよう。
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