のどの痛みが治らない…それ性感染症かも?
のどの痛みや違和感を感じると、一番に風邪を疑う方が多いかと思います。
風邪薬を飲んでみたり、加湿をしてみたり、、
なかなか治らないのどの痛みや違和感、もしかしたら風邪ではなく性感染症に罹っているかもしれません。
風邪ではないかも?
のどの痛み、違和感といえば「風邪」を連想しがちですよね。
実は、性病は性器だけでなく、のどに感染することもあるのです。
性行為をしていなくても、キスやオーラルセックスなど性行為に準ずる行為によって感染源が口内へと侵入し、感染を引き起こしてしまいます。
風邪薬を飲んでも治らないようなのどの痛みや違和感は、性病に罹っている可能性があります。
実際、風邪だと思っていた症状が性病によって引き起こされていたというケースは存在します。
風邪の場合、のどの痛みに加え、体のだるさ、頭痛、鼻水、くしゃみなどの症状が伴います。
しかし、性病によるのどの痛みではそれらが伴わず、のどの痛みや赤み、腫れといった症状が出ます。
のどに感染する性病の症状が風邪に似ているということから、自覚症状で気付く方は少なく、知らない間に感染を広げているおそれがあります。
少しでも痛みや違和感を感じ、頭痛や鼻水などの症状がない場合には性病検査をの受診をおすすめします。
のどに感染する性病
のどに感染する性病には主に以下の5つがあります。
- クラミジア
- 淋病
- 梅毒
- マイコプラズマ・ウレアプラズマ
- HIV
クラミジア
咽頭クラミジアは、クラミジア・トラコマティスと呼ばれる病原菌が喉に感染することで発症します。
感染の原因はキスやオーラルセックスなど性行為に準ずる行為で、発熱やのどの痛みなど風邪と似た症状や、のどの腫れなどが見られます。
しかし、無症状である場合がほとんどで、治療を受けずに放置されてしまうケースが多いです。
淋病
咽頭淋病は、淋菌と呼ばれる病原菌が喉に感染することで発症します。
感染の原因はキスやオーラルセックスなど性行為に準ずる行為で、クラミジアと同じように無症状であることが多く、風邪と似たような症状が見られることもあります。
梅毒
梅毒は、粘膜同士や皮膚の接触により梅毒トレポネーマと呼ばれる病原体が体内に侵入することで感染します。
感染部位にしこりができたり、腫れが生じる場合もありますが、痛みはないはないことが多いとされています。
マイコプラズマ・ウレアプラズマ
マイコプラズマは、マイコプラズマ・ホミニス/マイコプラズマ・ジェニタリウム、ウレアプラズマは、ウレアプラズマ・パルバム/ウレアプラズマ・ウレアリチカムとそれぞれ2種類の原因菌があり、それらがキスやオーラルセックスによって喉に感染することで発症します。
クラミジアや淋病とよく似た症状が見られることもありますが、こちらも自覚症状がないことが多いとされています。
クラミジアや淋病と比べて認知度が低いため、クラミジアや淋病の検査をしたが陰性だったから放置したというケースもあります。
HIV
HIVは、感染した人の精液や膣分泌液、血液、母乳が粘膜部分に接触することで感染します。
のどの強い痛みやリンパ節の腫れ、倦怠感、発熱などが見られます。
これはHIV感染症の初期症状とされ、治療をしないまま放置してしまうとエイズ(後天性免疫不全症候群)を発症してしまうおそれがあるため早期に治療を行う必要があります。
のどへの感染を防ぐために
感染の原因となる細菌がのどに侵入するのを防ぐために、オーラルセックス時にもコンドームの着用をしましょう。
また、のどへの感染に限らず、不特定多数との性交渉は性病の感染リスクを高めるため控えましょう。
体調を崩しているときや疲れが溜まっていたりなど、免疫力が低下しているときには性病に感染しやすくなります。心身に不調があるときの性交渉はできるだけ控えるようにしましょう。
定期的な検査が重要
性感染症を治療するには早期発見が重要となります。
しかし、のどに感染した性感染症は症状が現れないことが多く、自身で気付くことはなかなか難しいでしょう。
検査を行ってやっと発見されることが多いため、症状がないときにも検査をする必要があります。つまり、定期的な検査が性病の早期発見・早期治療に繋がるのです。
自身が性病に感染していると、知らない間に感染を広げているおそれもあります。
症状がないからといって放置してしまうのは大変危険です。
それだけでなく、症状が悪化してしまい、重篤な健康被害を引き起こす可能性もあります。
なかなか治らないのどの痛みや違和感は性病の可能性があります。
放っておいたらそのうち治るだろうと思わず、自身や大切なパートナーを守るためにも定期的な性病検査に努めましょう。
西梅田シティクリニックではお気軽に性病検査を受けることができます。
予防のための定期検査やブライダルチェックなど、症状がなくても検査が可能です。
ご不安なこと、ご不明な点等ございましたらお気軽にご相談ください。
◆性感染症内科/西梅田シティクリニック:https://nishiumeda.city-clinic.jp/std/