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性病は再発する?性感染症の種類と再発リスク・検査方法・予防法

赤松 敬之(あかまつ たかゆき)
「性病は一度治療すれば完全に治るの?」
過去に性感染症にかかった経験がある方の中には、このような不安を感じる方も少なくありません。
結論から言うと、性病は再発する可能性がある病気です。
治療後に再感染することもあれば、体内に残ったウイルスが再活性化して症状が戻るケースもあります。
本記事では、性病の再発リスクや検査方法、再発防止のためにできる対策について解説します。
性病とは
性感染症(STD/STI)は、性行為を通じて感染する病気の総称です。
膣性交だけでなく、以下の行為も感染リスクになります。
- オーラルセックス(口腔性交)
フェラチオやクンニリングスなどによって口内の粘膜から感染することがあります。逆に、口腔内に病原体がある場合はパートナーへ感染させることも。 - アナルセックス(肛門性交)
直腸の粘膜は薄く傷つきやすいため、膣性交よりも感染リスクが高いとされます。無症状のまま進行する場合もあります。 - キス
単純ヘルペスウイルスや咽頭クラミジア、淋菌はディープキスで唾液を介して感染することがあります。
再発しやすい性病
性病の中でも再発リスクが高いものがあります。
日本で発症が確認されている、おもな性病と再発のリスクは以下のとおりです。
特に「性器ヘルペス」と「HIV」は体内から完全に排除できないため、免疫力低下などをきっかけに再発する可能性があります。
性病の検査方法

性病の検査は、大きくわけて自宅で検査する方法と、医療機関で検査する方法の2種類に分かれます。
それぞれの特徴を知り、必要に応じて自身に合った方法を選択しましょう。
医療機関での検査
- 流れ:問診 → 診察 → 検査 → 結果 → 治療
- 即日で結果が出る場合もあり、陽性ならすぐ治療を開始できる
- 費用は保険適用で1,000〜2,000円程度
- 専門医による診断・治療が受けられるのがメリット
自宅での性病検査キット
- 匿名で購入でき、自宅で採取した検体を郵送
- 対応できる性感染症:クラミジア、淋菌、梅毒、カンジダ、性器ヘルペス、HIVなど
- 結果はWebやメールで確認可能
- 費用は3,000円前後から
- 周囲に知られず検査したい学生や忙しい方に向いている
性病が再発する原因
- パートナーとの「ピンポン感染」
- 治療途中で薬をやめてしまう
- 治療中に性行為を行ってしまう
- 無症状のまま感染が残存していた
「治ったと思っても、医師の確認が取れるまで性行為は控える」ことが重要です。
再発防止のためにできること
- コンドームを正しく使用する
膣性交だけでなく口腔性交や肛門性交でも必ず使用する。 - パートナーと一緒に定期的に検査する
お互いの感染有無を確認することでピンポン感染を防ぐ。 - 定期検査を習慣に
特に複数人との性行為がある場合、3〜6か月ごとの検査を推奨。 - 免疫力を維持する
睡眠不足やストレスは再発リスクを高めるため、生活習慣の改善も重要。
まとめ
- 性病は一度治療しても再発・再感染のリスクがある
- 性器ヘルペスやHIVは体内から排除できず、一生付き合う病気
- 再発防止にはコンドーム使用と定期的な性病検査が必須
- ピンポン感染を防ぐために、パートナーと一緒に検査・治療を受けることが大切
性感染症は「治ったから安心」と思うのではなく、再発・再感染のリスクを正しく理解して行動することが、自分と大切なパートナーを守る第一歩です。
参考文献
- 性病って再発するもの? みんなのお悩み解決コラム STD研究所

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