性病の知識

性病とは?性病の種類や症状、治療方法について解説します

赤松 敬之(あかまつ たかゆき)

性病の治療方法について

淋病

「性病ってどうやって治療するのだろうか」

性病について知識を得ていくと、疑問に思う方もいるかもしれません。

そこで今回は、性病の種類や症状、治療方法について解説します。

性病を治療したい方や、知識として知っておきたい方は参考にしてみてください。

淋病

淋病とは、淋菌が原因で発症する性感染症です。潜伏期間は2〜7日間前後と言われています。男性の場合、発熱したり排尿時に痛みや尿道のかゆみが生じたりします。

女性の場合、性交時に痛みが生じたり(下腹部に痛みが生じたり)おりものが増加する場合があるでしょう。治療方法としては、経口薬や投与静脈注射、筋肉注射などが挙げられます。

クラミジア

クラミジアは、クラミジアトラコマティスが感染することで起こる性感染症です。

潜伏期間は7〜21日間前後と言われています。

男性の場合、排尿時に痛みや尿道のかゆみが生じたり、発熱が生じるケースがあります。

女性の場合、性交時の痛みが主ですが、下腹部に痛みが生じるケースもあるでしょう。

経口薬による治療方法が一般的です。

梅毒

梅毒は、梅毒トレポネーマが感染して起こる性感染症です。

潜伏期間は21日前後と言われています。

性行為後、全身に赤いブツブツやしこりのような発疹・皮疹が生じたり、かゆみを感じることがあります。

HIV

HIVとは、ヒト免疫不全ウイルスのことです。潜伏期間は、30日前後と言われています。

男女ともに、頭痛やだるさ、発熱や下痢などが生じるリスクがあります。また心疾患や腎臓疾患なども併発する可能性があるでしょう。

抗HIV薬による治療が一般的です。

B型肝炎

B型肝炎とは、B型肝炎ウイルスが感染して起こる肝臓の病気のことです。

潜伏期間は、1〜6ヶ月前後と言われています。

男女ともに、嘔吐やだるさ、腹痛や下痢などが生じます。また関節痛や関節炎なども併発する可能性があるでしょう。

治療方法としては、劇症肝炎の場合は抗ウイルス薬で治癒できます。そうでない場合は自然治癒するケースがあります。

C型肝炎

C型肝炎とは、C型肝炎ウイルスが感染して起こる肝臓の病気のことです。

潜伏期間は、2週間〜3ヶ月前後と言われています。

男女ともに、慢性肝炎・肝硬変・肺がんの順で症状が発症していく可能性があります。

インターフェロンフリー治療が一般的です。

トリコモナス

トリコモナスとは、トリコモナス原虫が感染して起こる性感染症です。

潜伏期間は5〜14日前後と言われています。

男性の場合、尿道から膿が出たり排尿時に痛みが生じたりします。

女性の場合、悪臭を放つおりものが増えたり、膣や陰茎部にかゆみや痛みが生じる場合があるでしょう。

抗原虫剤や膣錠を使った治療が一般的です。

カンジダ

カンジダとは、カンジダ属の真菌が感染して起こる性感染症です。

潜伏期間は1〜7日前後と言われています。

男性の場合、白いカスやかゆみのようなものが生じたり、排尿時・性交時に痛みが生じたりします。

女性の場合、排尿時・性交時に痛みが生じたり、白いヨーグルト状のおりものが増えたりるでしょう。抗生物質や膣錠による治療が一般的です。

性器ヘルペス

性器ヘルペスとは、単純ヘルペスウイルスが感染して起こる性感染症です。

潜伏期間は2〜10日間前後と言われています。

男女ともに、高熱が出たり陰部に水疱や潰瘍が生じたりします。

また排尿時・性交時に痛みが生じ、足の付け根のリンパ節が腫れる可能性があるでしょう。

抗生物質や膣錠、点滴や軟膏などが主な治療方法です。

尖圭コンジローマ

尖圭コンジローマとは、ヒトパピローマウイルスが感染して起こる性感染症です。

数週間〜8ヶ月前後と言われています。

男女ともに、肛門や性器周辺にイボができます。時間の経過とともにイボの大きさが拡大するでしょう。

薬物療法、外科療法による治療が一般的です。

性病の種類や治療方法はさまざま

性病の種類は多種多様であり、症状や治療方法はさまざまです。

大切なことは、性病を判別し、正しい治療方法を選択することです。

そのためには、まず医療機関による検査をおすすめします。

保健所や性病検査キットによる性病検査の場合、陽性判定を受けた後、医療機関を別途受診しなければなりません。一方で医療機関であれば、陽性判定を受けた後、スムーズに治療に移行できます。

性病は日を増すごとに成長・増殖をしていきます。放置すればするほど、症状が悪化し、身体に負担がかかる可能性があるのです。

後々苦しまないようにするためにも、少しでも不調を感じたり、いつもと様子が異なる場合は医療機関で性病検査を受診してください。大事なパートナーが不調を訴える場合も同様で、医療機関の受診を勧めたり、一緒に検査に連れて行くなどをするといいでしょう。

少しでも違和感を感じたら、一度検査を受けてみませんか?
西梅田シティクリニックで受診をしよう。

少しでも違和感を感じたら、
一度検査を受けてみませんか?
西梅田シティクリニックで受診をしよう。

監修医師紹介
赤松 敬之(あかまつ たかゆき)
赤松 敬之(あかまつ たかゆき)
医療法人 星敬会 理事長
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