性病は完治しない?各性病の特徴を知り、再発防止に備えよう
性病はほとんどの場合、適切な治療を受けることで完治しますが、なかには完治できない性病もあります。
また、完治したとしても、再発するリスクを引き起こすこともあります。
性感染症の再発リスクを防ぐためには、確実に治療することが重要です。
本記事では、各性病の特徴や再発リスク、予防方法について解説します。
性感染症とは
性感染症とは、性行為がきっかけとなり感染する疾患です。
性感染症に関する原虫やウイルス、細菌などが性器や泌尿器、肛門や口腔などに接触することで感染する可能性があります。
性感染症は感染者全員に症状が出るものではなく、人によっては軽症で済む場合もあります。
一方で、感染した状態を放置すると症状が悪化し、最悪の場合、死に至るケースもあるでしょう。
性病は再発する?
性病は、完全に治癒できるものもありますが、いずれも再発するリスクがあります。
国内で感染が見られる性感染症と感染リスクは以下のとおりです。
性感染症の種類 | 再発リスク |
---|---|
クラミジア | 完全治癒可能であるものの、再発リスクあり |
淋病 | 完全治癒可能であるものの、再発リスクあり |
マイコプラズマ | 完全治癒可能であるものの、再発リスクあり |
梅毒 | 完全治癒可能であるものの、再発リスクあり |
カンジダ | 完全治癒可能であるものの、再発リスクあり |
HIV・エイズ | 完治できない。再発リスクは高い |
性器ヘルペス | 完治できない。再発リスクは高い |
性感染症のほとんどは、抗生物質などの投与によって完治できます。
しかし、完治したとしても感染者から再びウイルスが移ると、感染するリスクがあるため、感染防止に努めることが重要です。
また、性感染症には、一度感染すると完治できないものもあります。
完全治癒可能だが、再発リスクがある性感染症
発症しても治癒が可能ではあるものの、再発リスクがある性感染症は以下のとおりです。
クラミジア
クラミジアは、国内で最も感染者が多い性感染症です。
とくに10〜20代の女性の多くが感染しており、性器性交や口腔性交、肛門性交といった行為で発症する可能性があります。
男性が感染すると、精巣の腫れや精巣上体炎による排尿困難、前立腺の肥大化や発熱といった症状が見られる場合があります。
女性の場合に起こる症状は、骨盤内炎症性疾患による下腹部の痛みや出血、発熱や腹痛などです。
淋病
淋病は、国内で感染者数が多いとされる性感染症です。
一度感染し完治しても、再感染するリスクがあります。
男性が感染すると、排尿時の痛みやかゆみ、尿道から膿が出るといった症状が出ます。
女性の場合は、排尿時の痛みやおりものの増加といった症状が出るのが特徴です。
マイコプラズマ
マイコプラズマは、4種類のウイルスによって生じる性感染症です。
男性が感染すると、排尿時の痛みやかゆみ、尿道から膿が出るといった症状が出ます。
女性の場合は、排尿時の痛みに加えて、おりものの臭いが気になるといった症状が出るのが特徴です。
梅毒
梅毒は、近年感染者が増加してきたとされる性感染症です。
感染すると、男女に共通して潰瘍やしこりなどができる可能性があります。
放置すると、全身に梅毒トレポネーマが行き渡り、手のひらや足の裏などに赤い発疹ができる可能性があります。
重症化すると、筋肉や骨、皮膚にゴム腫ができたり、進行麻痺になったりすることもあるでしょう。
カンジダ
カンジダは人の体に住み着いている常在菌です。
男性よりも女性の感染者が多く、かゆみや排尿時の痛み、ヨーグルト状のおりものの増加などが起こります。
完治不可、再発リスクの高い性感染症
完治ができず、再発リスクが高いとされる性感染症は、HIV・エイズと性器ヘルペスです。
HIV・エイズ
HIV(ヒト免疫不全ウイルス)に感染し、進行するとエイズ(後天性免疫不全症候群)になります。
個人差がありますが、2〜15年のうちにエイズに進行するとされています。
感染当初は、インフルエンザのような頭痛や発熱、発疹や喉の痛みなどが見られるのが特徴です。
重症化すると、体重減少やリンパ節の腫れ、咳や下痢といった症状が起こります。
性器ヘルペス
性器ヘルペスは感染力が強いウイルスであり、感染経路が多岐に渡るため、感染源の特定が困難な性感染症です。
感染すると、全身の倦怠感や発熱、リンパ節の腫れや性器の不快感・かゆみなどが起こります。
治療によって症状が和らいだとしても、体の免疫機能が低下すると、再発するリスクが高まります。
性感染症を防ぐためにできること
性感染症を防ぐためには、性行為時にコンドームを使用することが重要です。
また、不特定多数の方と性行為をしないことも求められます。
性感染症に感染し、症状が治まったとしても、場合によっては再発する可能性があります。
再発を繰り返さないためには、確実に治療することが大切です。
性感染症と診断された方は、医師の指示を聞き、放置することなく適切な治療を受けましょう。
少しでも違和感を感じたら、
一度検査を受けてみませんか?
西梅田シティクリニックで受診をしよう。
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