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ピンサロを楽しむなら知っておきたい性病の話

赤松 敬之(あかまつ たかゆき)

「風俗店といっても、ピンサロなら性病にかからないから安心。」
このように安易に考えている方がいるのではないでしょうか。
結論からいうと、ピンサロでも性病感染のリスクはあります。
気づかないうちに感染し、健康被害が出ることもあるでしょう。
本記事では、ピンサロで起こりうる性病のリスクや性病ごとの具体的な症状、予防方法について解説します。
日常的に風俗店のなかでもピンサロを利用している方は、とくに性病感染に注意し、予防策を実践してください。

ピンサロとは

ピンサロとは、ピンクサロンの略で女性店員がフェラチオを主とした性的なサービスで接客する風俗店です。
女性キャストから性的なサービスが受けられる場所です。
ソープランドやヘルスなどと比べると、リーズナブルな価格でサービスが受けられるため、手軽に性的なサービスを受けたい方に向いていますが、通常のセックス(腟性交)のサービスはありません。

ピンサロでの性病リスクってどれくらい?

「ピンサロは本番行為をしないから性病にはかからない?」のように考えている方は危険です。
確かにピンサロでは、セックス行為はありません。
しかし、キスやフェラチオといった行為ができるため、口からの性病リスクはあります。

たとえば、キスをすると、以下の性病に感染する可能性が高まります。

  • 梅毒
  • ヘルペス
  • 咽頭淋病
  • 咽頭クラミジア

キスをすると、口から口へ性病のウイルスが移るため、危険です。
とくに、ディープキスをすると、感染のリスクが高まります。

フェラチオをすると、以下の性病に感染する可能性があります。

  • 梅毒
  • 性器淋病
  • 性器クラミジア

口から性器に性病のウイルスが移るリスクがあるでしょう。
もしフェラチオのサービスを受ける場合は、コンドームを着用してください。

素股をすると、粘膜の直接接触が起こり、性病感染のリスクが高まります。
そのため、以下の性病にかかる可能性があります。

  • HIV
  • 梅毒
  • ヘルペス
  • 性器淋病
  • B型肝炎
  • 性器クラミジア

上記の性病を防ぐ際は、コンドームを装着することが重要です。

性病の症状は?見逃してはいけないサイン

ピンサロに行き、性的サービスを受けたあと、いつもと異なる症状がある場合は見逃してはいけません。
性病のおもな症状と、感染のリスクが疑われる病気について解説します。

性病主な症状
クラミジア男性:度な尿道炎を起こし、透明の分泌物が出る可能性がある。
また、性器に違和感が出ることもある。
女性:ほとんど自覚症状がないが性交痛や下腹部に違和感が出ることがある。
淋病男性:排尿時に痛みをともない、黄緑色の膿が出るケースがある。
女性:ほとんど無症状だが、おりものが増えたり、悪臭や膿が出ることがある。
梅毒亀頭部や小陰唇などに痛みのない硬いできものが生じ、膿が出る。
股のリンパ節が腫れることもある。
性器ヘルペス亀頭部や外陰部にかゆみや不快感が起こり、小さな水疱や潰瘍ができることがある。
B型肝炎ほとんどは無症状だが、発熱や嘔吐、下痢などの症状が出る場合がある。
HIV・エイズ発熱や咽頭炎、倦怠感や発疹などが起こる。
また、頭痛や下痢といった風邪・インフルエンザに似た症状も起こるケースがある。

ピンサロ利用時にできる簡単な性病予防策

ピンサロを利用する際に実践できる性病予防策として有効なのが、コンドームの着用です。
性病感染は、粘膜の接触が起こることが関係しています。
コンドームは、性器同士の直接的な接触が避けられるため、性病感染のリスクを減らせるのが特徴です。

たとえば、素股は腟性交ほど感染のリスクが高まるわけではありませんが、性器が触れ合う行為であるため、性病感染の可能性があります。
また、オーラルセックスの場合、性器同士の接触はないものの、口や性器に感染する可能性があります。
このような場合に、コンドームを着用しておくと、性病感染の可能性が低減できるでしょう。
「消毒液を使っているし、体を清潔にしているから大丈夫」このように考える方がいますが、危険です。
消毒液を使用してもオーラルセックスに対する性病予防の効果はありません。
安易に考えず、コンドームを装着し、性病に感染しないようにしましょう。

性病にかかったらどうする?早期対応がカギになる

性病対策として重要なのが、早期発見・早期治療を心がけることです。
性病の発見が遅れた場合、症状が進行し、大事なパートナーへの感染につながる可能性があります。
また、自身やパートナーが不妊症や無精子症になることもあるでしょう。

性病予防の対策を実践することも大切ですが、万が一感染した場合のリスクヘッジが重要です。
性的接触をしたあと、いつもと様子が異なる場合は、速やかに医療機関を受診しましょう。
もし早めに性病が発見できれば、被害が最小限に抑えやすくなります。
自分だけでなく、大事なパートナーの健康を守ることにもつながるため、日々の生活を送るうえで性病対策を徹底しましょう。

少しでも違和感を感じたら、
一度検査を受けてみませんか?
西梅田シティクリニックで受診をしよう。

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監修医師紹介
赤松 敬之(あかまつ たかゆき)
赤松 敬之(あかまつ たかゆき)
医療法人 星敬会 理事長
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