性病の知識

性病検査キットで困ったときはどこに相談すればいい?性病の症状や検査方法は

赤松 敬之(あかまつ たかゆき)

「性病検査キットで困ったときはどこに相談すればいい?」
性行為後、このような疑問を感じ、困った経験はないでしょうか。
誰にも相談できず辛い思いをした方もいるかもしれません。

性病検査キットで困った場合は、コールセンターや医療機関などに相談し、疑問を解消しましょう。
それでも解決できない場合は、電話をして相談するのもよいです。

本記事では、性病に関する症状検査方法について解説します。
性病検査について困ることがないようにするためには、自身で性病に関する知識を深めていくことも大切です。
自身でも知識を蓄えつつ、どうしても気になることや不安なことがあれば医療機関や保健所、性病検査キットの管轄となるコールセンターなどに相談し、疑問点を解消していきましょう。

性病とは

性病(性感染症)とは、腟性交や性行為の皮膚または粘液の接触により感染する疾患です。
感染すると、男女でさまざまな症状が起こります。

無症候感染となり、症状が出ない場合もありますが、一般的には女性よりも男性のほうが自覚症状が強く出るケースがあるとされています。
性病の症状は疾患ごとで異なります。

性器クラミジア感染症

性器クラミジア感染症とは、クラミジア・トラコマティスを病原体とする性感染症です。
自覚症状が出ないことが多く、放置されるケースがあります。

男性の場合、尿道の痛みやかゆみ、不快感や少量の分泌液などが生じます。

一方で、女性の場合は、感染が長期化すると子宮外妊娠や不妊の原因になります。
性交後2〜3週間で透明のおりものの増量や不正出血、排尿痛などが起こるでしょう。

淋病

淋病とは、淋菌が感染して生じる性病です。

男性の場合、激しい排尿痛やかゆみ、膿が生じるなどの症状が起こります。
一方で、女性の場合は初期症状があまり出ないものの、腹膜炎や卵管炎、肝周囲炎といった疾患が発症します。

梅毒

梅毒とは、梅毒トレポネーマの感染で生じる性病です。
第1〜4期のタイミングごとで生じる症状は異なります。
男女ともにかゆみや痛みなどから始まり、硬いしこりやゴム腫、最終的には死に至るケースもあります

ヘルペス

ヘルペスとは、単純ヘルペスウイルスウイルス1型もしくは2型の感染によって性器に腫瘍性または水疱性病変を作る疾患です。

男性が感染すると、肛門や性器周辺の皮膚に痛みや水ぶくれなどが生じます。
女性の場合は、腟周辺や肛門などに小さな水疱ができたり、痛みをともなうケースがあるでしょう。

HIV

HIVとは、ヒト免疫不全ウイルスのことでエイズ指標疾患とされる病気に当てはまると、エイズを発症したと診断されます。
インフルエンザの症状と同様に発熱や倦怠感、咳や鼻水などが起こる場合があります。

もしも性病の疑いがあればどうする?

性病の疑いがある場合は、医療機関での検査もしくは性病検査キットを使った検査のどちらかを選択しましょう。

①クリニックで検査を受ける
②性病検査キットを使う

検査する際は、症状などによって検査方法が異なります。
尿検査や肛門・腟などをこすって採取した分泌物の検査、血液検査などがあります。

医療機関の場合、医師や看護師、その他の患者さんに受診していることが知られるため、誰にもばれたくないと考えている人にとってはデメリットです。

一方で、性病検査キットであれば誰にもばれずに自宅で検査が実施でき、結果を自分だけが確認できます。
誰にも知られずに検査したいと考えている場合は性病検査キットによる検査をおすすめします。

自分で検査するのが不安なら婦人科(男性は泌尿器科)に行こう!手軽で自宅で受けたい方は性病検査キットを使おう

性病を検査する場所に正解はありません。
どうしても自分で性病検査キットを使用して検査するのが不安な方は医療機関で検査を受けましょう
一方で、医療機関における検査に抵抗を感じる方は、性病検査キットで検査を受けることをおすすめします。

性行為のあとに体調不良になり、様子が異なる場合は検査を受けましょう。
また、パートナーも同様に様子がいつもと違う場合は、一緒に検査を受けるよう声をかけてください。
性病検査をしなければ、不安がいつまでもなくならず、日常生活にも支障をきたす可能性があります。

検査したくない気持ちが募った結果、性病に罹患しているのにもかかわらず放置してしまうと、症状が悪化する場合があります。
最悪の場合、全身に性病の症状が現れて重篤な事態に発展し、死に至るケースもあるでしょう。

健康的な生活を送るためには、性病対策を徹底することが大切です。
性行為をおこなう際は、コンドームを使用し、性感染症予防に努めましょう。
また、不特定多数の人と性交しないことも十分な対策になり、自分やパートナーを守る手段になります。
性病に関する正しい知識を身につけ、正しい対策を実践し、大事なパートナーとともに性病予防を継続していきましょう。

少しでも違和感を感じたら、一度検査を受けてみませんか?
西梅田シティクリニックで受診をしよう。

少しでも違和感を感じたら、
一度検査を受けてみませんか?
西梅田シティクリニックで受診をしよう。

監修医師紹介
赤松 敬之(あかまつ たかゆき)
赤松 敬之(あかまつ たかゆき)
医療法人 星敬会 理事長
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