性病とは?主な種類・症状・治療方法をわかりやすく解説

性感染症(性病)は、性行為を介して感染する病気の総称です。
近年は若年層から中高年まで幅広い世代で増加しており、男女ともに注意が必要な疾患です。
性病は放置すると不妊症や重篤な合併症につながることもあるため、正しい知識を持ち、早めの検査・治療を受けることが大切です。
本記事では代表的な性病の種類や症状、治療方法について解説します。
性病とは?
性病とは、主に性行為を通じて感染する病気のことを指します。
正式には性感染症(Sexually Transmitted Infections: STI)と呼ばれ、細菌やウイルス、原虫などさまざまな病原体が原因となります。
症状が出ない場合も多く、気づかないうちに感染が広がってしまうのが特徴です。
代表的な性病にはクラミジア、淋病、梅毒、HIV、性器ヘルペス、トリコモナス、尖圭コンジローマ、B型肝炎・C型肝炎などがあります。
性病の主な症状
性病の症状は病気によって異なりますが、次のようなサインに注意が必要です。
- 排尿時の痛みや灼熱感
- 性器からの膿や異常なおりもの
- 陰部のかゆみ、痛み、発疹や潰瘍
- 性交時の痛みや出血
- 全身症状(発熱、リンパ節の腫れ、倦怠感など)
ただし、クラミジアや梅毒、HIVなどは無症状で進行することも多く、症状がないからといって安心はできません。
代表的な性病の種類と特徴
クラミジア
クラミジアは、日本で最も多い性病で、男女ともに無症状が多いのが特徴です。
男性では排尿痛や膿、女性ではおりもの増加や下腹部痛が出ることがあります。
放置すると不妊症や子宮外妊娠の原因になることもあります。
治療は抗菌薬の内服で可能です。
淋病
淋病とは、淋菌が原因で発症する性感染症です。潜伏期間は2〜7日間前後と言われています。
男性の場合、発熱したり排尿時に痛みや尿道のかゆみが生じたりします。女性の場合、性交時に痛みが生じたり(下腹部に痛みが生じたり)おりものが増加する場合があるでしょう。
治療方法としては、経口薬や投与静脈注射、筋肉注射などが挙げられます。
梅毒
梅毒は、梅毒トレポネーマが感染して起こる性感染症です。
潜伏期間は21日前後と言われています。
性行為後、全身に赤いブツブツやしこりのような発疹・皮疹が生じたり、かゆみを感じることがあります。
HIV
HIVとは、ヒト免疫不全ウイルスのことです。潜伏期間は、30日前後と言われています。
男女ともに、頭痛やだるさ、発熱や下痢などが生じるリスクがあります。
発症初期は風邪に似た症状が出るだけで、その後無症状のまま数年進行することもあります。
また心疾患や腎臓疾患なども併発する可能性があるでしょう。
抗HIV薬による治療が一般的です。
トリコモナス
トリコモナスとは、トリコモナス原虫が感染して起こる性感染症です。
潜伏期間は5〜14日前後と言われています。
男性の場合、尿道から膿が出たり排尿時に痛みが生じたりします。
女性の場合、悪臭を放つおりものが増えたり、膣や陰茎部にかゆみや痛みが生じる場合があるでしょう。
抗原虫剤や膣錠を使った治療が一般的です。
B型肝炎
B型肝炎とは、B型肝炎ウイルスが感染して起こる肝臓の病気のことです。
潜伏期間は、1〜6ヶ月前後と言われています。
男女ともに、嘔吐やだるさ、腹痛や下痢などが生じます。また関節痛や関節炎なども併発する可能性があるでしょう。
治療方法としては、劇症肝炎の場合は抗ウイルス薬で治癒できます。そうでない場合は自然治癒するケースがあります。
C型肝炎
C型肝炎とは、C型肝炎ウイルスが感染して起こる肝臓の病気のことです。
潜伏期間は、2週間〜3ヶ月前後と言われています。
男女ともに、慢性肝炎・肝硬変・肺がんの順で症状が発症していく可能性があります。
インターフェロンフリー治療が一般的です。
カンジダ
カンジダとは、カンジダ属の真菌が感染して起こる性感染症です。
潜伏期間は1〜7日前後と言われています。
男性の場合、白いカスやかゆみのようなものが生じたり、排尿時・性交時に痛みが生じたりします。
女性の場合、排尿時・性交時に痛みが生じたり、白いヨーグルト状のおりものが増えたりるでしょう。抗生物質や膣錠による治療が一般的です。
性器ヘルペス
性器ヘルペスとは、単純ヘルペスウイルスが感染して起こる性感染症です。
潜伏期間は2〜10日間前後と言われています。
男女ともに、高熱が出たり陰部に水疱や潰瘍が生じたりします。
また排尿時・性交時に痛みが生じ、足の付け根のリンパ節が腫れる可能性があるでしょう。
抗生物質や膣錠、点滴や軟膏などが主な治療方法です。
尖圭コンジローマ
尖圭コンジローマとは、ヒトパピローマウイルスが感染して起こる性感染症です。
数週間〜8ヶ月前後と言われています。
男女ともに、肛門や性器周辺にイボができます。時間の経過とともにイボの大きさが拡大するでしょう。
薬物療法、外科療法による治療が一般的です。
性病の検査方法

性病の診断には以下のような検査があります。
- 尿検査・膣分泌物検査:クラミジア、淋菌など
- 血液検査:梅毒、HIV、B型肝炎、C型肝炎など
- 視診・細胞診:尖圭コンジローマ、性器ヘルペスなど
検査は保健所や医療機関で受けられ、匿名で可能な場合もあります。
不安があれば早めに検査を受けることが大切です。
性病の治療方法
多くの性病は薬で治療できます。
クラミジアや淋病、梅毒は抗菌薬、性器ヘルペスやB型肝炎は抗ウイルス薬が使われます。
トリコモナスには抗原虫薬が有効です。
ただし耐性菌や再感染のリスクがあるため、医師の指示に従って治療を継続し、治癒確認の検査を受けることが重要です。
パートナーも同時に治療することで再感染を防げます。
性病を予防するには
性病の予防には以下が効果的です。
- 性交時のコンドーム使用
- 不特定多数との性行為を避ける
- 定期的な性病検査の受診
- HPVワクチンやB型肝炎ワクチンの接種
予防を意識することが、自分と大切な人を守る最も確実な方法です。
性病は誰でも感染する可能性があり、無症状のまま進行することも多い病気です。
代表的なクラミジアや淋病から、HIVや肝炎まで種類は多岐にわたります。
症状がなくても不安がある場合は、早めに検査を受け、必要に応じて治療を始めましょう。
適切な予防や検査・治療を行うことで、将来的な合併症や大切な人への感染を防ぐことができます。

少しでも違和感を感じたら、一度検査を受けてみませんか?
西梅田シティクリニックで受診をしよう。
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