性病の知識

潜伏期間中の性病はうつる?検査可能時期や潜伏期間を解説します

赤松 敬之(あかまつ たかゆき)

潜伏期間中の性病はうつる?

「性病って症状が出ていない潜伏期間でも他人にうつるの?」

このように不安になる方がいるかもしれません。

結論として、性病は症状が出ていない潜伏期間でもうつります。

そこで今回は、性病別の潜伏期間と検査可能時期を解説します。

性病ごとで異なる潜伏期間と検査可能時期を把握し、性病対策を実践していきましょう。

【性病別】潜伏期間・検査可能時期 一覧表

「性病別で潜伏期間・検査可能時期が知りたい」

このような方に向けて、以下の一覧表を作成しました。

潜伏期間/【検査可能時期】
淋病  2〜7日間前後
 【疑わしい行為から1週間以上経過後】
クラミジア  7〜21日間前後
 【疑わしい行為から1週間以上経過後】
梅毒  21日間前後
 【疑わしい行為から1ヶ月以上経過後】
HIV  30日間前後
 【疑わしい行為から1ヶ月以上経過後】
B型肝炎  1〜6ヶ月前後
 【疑わしい行為から1ヶ月以上経過後】
C型肝炎  2週間〜3ヶ月前後
 【疑わしい行為から1ヶ月以上経過後】
トリコモナス  5〜14日前後
 【疑わしい行為から1週間以上経過後】
カンジダ  1〜7日前後
 【疑わしい行為から1週間以上経過後】
性器ヘルペス  2〜10日間前後
 【疑わしい行為から24時間以上経過後】

潜伏期間とは、身体が性感染症の病原体に感染してから症状が出るまでの期間のことです。

上記の一覧表の通り、性病によって潜伏期間と検査可能時期は異なります。

知識として知っておくことをおすすめします。

性病の潜伏期間について知っておくべきこと

性病によって潜伏期間が異なるのは、性病の病原体によって成長速度や繁殖力が異なるからです。また、感染する人によって免疫力が異なる点も理由の1つと考えられています。

そのため「一般的な潜伏期間」を過ぎている状態で症状が出ていなかったとしても、一概に感染していないとは言えません。

性病の感染箇所はあらゆる場所で想定されます。たとえば喉に感染している場合、性器を検査しても陽性判定が出ない可能性があります。このケースでは、症状に気づかず放置してしまい、気づかないうちに大事なパートナーにうつしてしまう可能性があります。

自身や大事なパートナーを守るためには、定期的に性病検査を行い、細部まで専門医に診てもらう必要があるでしょう。

「潜伏期間は目安であり、個人によって症状が出るタイミングは異なる」

これを把握しておくことが重要です。

性病の検査可能時期、ウィンドウ・ピリオドについて知っておくべきこと

性病の検査可能時期とは「感染後にどのぐらい経過したら検査可能か」を指します。

クラミジアや淋病などの性病の場合は、感染してから24時間以上経過していれば検査可能です。

一方で、B型肝炎やC型肝炎、梅毒やHIVなどの性病はそれぞれ検査可能時期が異なります。

もし上記の性病に感染した場合、専門医に詳しく話を聞き、適切なタイミングで性病検査を受けましょう。

性病には「ウィンドウ・ピリオド」が存在します。

ウィンドウ・ピリオドとは、感染している病原体が検出限界値より低値であるため、正確に病原体を把握できない時期のことです。

この期間中に検査しても性病によっては正しい結果が出ない場合があるため注意が必要です。性病に感染した場合は、専門医に相談し、ウィンドウ・ピリオドを把握した上で検査することをおすすめします。

性病予防のために大事なこと

性病予防のために大事なことは、以下3つです。

  • 不特定多数の人と性行為しない
  • 性行為する際はコンドームを必ず使用する
  • オーラルセックスやアナルセックスをしない

上記を守りつつ、定期的に性病検査をすることが重要になります。

なぜなら性病には潜伏期間やウィンドウ・ピリオドが存在するからです。

これらは人によって期間が異なるため、定期的に性病検査していき、2回目や3回目で性病が発見できることもあります。

「潜伏期間やウィンドウ・ピリオドは個人差がある」

このことを肝に命じ、専門医に相談しながら性病検査・治療を行うことが重要です。

決して鵜呑みにせず、常に自身の体調を気にしながら生活していきましょう。

もし性行為後に大事なパートナーが異変を感じていたり、いつもと違う様子だった場合は、性病検査することを勧めましょう。仮に陰性判定だったとしても、心のわだかまりが取れ、不安が和らぐかもしれません。

性病検査はパートナーとの良好な関係を保つためにも必要不可欠です。

「一人で性病検査に行くのは心細い…」

このような方は、パートナーと一緒に勇気を出して医療機関を受診することをおすすめします。あなたの勇気ある行動が自身を守り、大事なパートナーを救う一歩になるかもしれません。臆さず、積極的に性病検査を行い、健康的な毎日を送りましょう。

少しでも違和感を感じたら、一度検査を受けてみませんか?
西梅田シティクリニックで受診をしよう。

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監修医師紹介
赤松 敬之(あかまつ たかゆき)
赤松 敬之(あかまつ たかゆき)
医療法人 星敬会 理事長
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