性病の知識

風俗に行ったら性病検査しなければならない理由とは?

赤松 敬之(あかまつ たかゆき)

なぜ風俗に行ったら性病検査する必要がある?

性病感染の原因はさまざまありますが、その中の1つに「風俗に行く」ことが挙げられます。風俗で性行為することで、性病に感染してしまう可能性があるのです。そのため、近年では風俗に行った後に性病検査をする必要性が叫ばれています。

今回は、風俗(ピンサロ・デリヘル・ソープ等)に行った後に性病検査をしなければならない理由について解説します。

以下の理由を知り、性病検査を行うよう徹底してください。

風俗店キャストから性感染する可能性があるため

たとえ自身が風俗にたまにしか行っていなかったとしても、キャストの場合は日頃から不特定多数の人と性行為を行っています。そのため、キャストは感染のリスクにさらされているのです。

きちんと衛生管理していたとしても、性行為することは性感染のリスクを高めます。感染の有無を確認するためにも、行った後の性病検査は必要不可欠と言えるでしょう。

気づかないうちにパートナーに感染させる可能性があるため

性病には潜伏期間があります。この潜伏期間中は症状が出ません。そのため、症状に気づかず、知らない間に感染していることもあります。感染した状態でパートナーと性行為すると、気づかないうちに相手にも性病を移してしまうこともあるでしょう。自身が感染源とならないためにも、風俗(ピンサロ・デリヘル・ソープ等)に行った後には性病検査する必要があります。

風俗がきっかけで梅毒染症患者が増えている背景とは?

梅毒トレポネーマの電子顕微鏡像(ネガティブ染色)

引用:国立感染症研究所ホームページ

近年、特に梅毒感染者が増えていると言われています。

その背景には、東南アジアの外国人が日本の風俗を利用するようになったことが関係しています。ここでは梅毒感染者数増加の要因について詳しく解説しましょう。

梅毒感染者数の多い東南アジアの外国人が日本の風俗を利用するようになった

東南アジアは日本に比べて梅毒感染者数が多いです。

梅毒感染者数が多い国の人たちが日本の風俗を利用する頻度が増えたことで、日本の梅毒感染者数が増えたと考えられています。

梅毒の症状は気づきにくい

梅毒の症状は第1期〜第4期のフェーズに分かれます。

第1期・第2期では、感染から3週間〜3ヶ月程度で口腔内に潰瘍やしこりができたり、足の裏や手のひらなどに赤い発疹ができたりします。しかし痛みがほぼ感じられないことが多く、症状が徐々におさまっていくことも多いため、感染に気づかず放置されるケースがあるのです。またアレルギー症状と間違えられ、見過ごされるケースもあるでしょう。

梅毒に感染してから3年が経つ第3期では、皮膚や筋肉、骨などにゴムのような腫瘍が現れます。鼻に症状が現れる場合、鼻が欠けてしまうこともあるでしょう。

感染から10年が経過する第4期では、梅毒トレポネーマが全身の神経や臓器にまで侵食し、心不全や脳梗塞、神経障害などの末期症状が起こります。最悪の場合、死に至るケースもあるのです。

このように梅毒の症状が現れるまで、ダウンタイムが発生します。そのため、症状に気づきにくく、早期発見が難しくなります。早期発見ができなければ早期治療ができなくなり、最悪の場合、死に至るのです。このような最悪の事態を防ぐためにも、風俗(ピンサロ・デリヘル・ソープ等)に行った後は性病検査する必要があります。

性病検査をするなら自由診療を選ぼう

医療機関で性病検査をする場合、保険診療と自由診療のどちらを選ぶべきでしょうか。結論として、性病検査する場合は、自由診療の医療機関をおすすめします。

理由は、保険診療の医療機関で性病検査する場合、以下のデメリットがあるからです。

  • 症状が出ている性病しか検査・治療が受けられない可能性がある
  • 医師の判断によっては自由診療になる可能性もある

「性病にかかっていることがばれたら恥ずかしい…」

このように世間体を気にする方は多いです。ましてや治療回数が増えることで、より周りにばれる可能性が増えるのであれば、治療に対して後ろ向きになる可能性もあるでしょう。

その点、自由診療の医療機関で性病検査する場合は以下のメリットがあります。

  • 症状が出ていない性病も検査ができる
  • 匿名で検査できるところもあるため、周りの人や会社にばれる可能性が低い
  • 検査は1回であり、症状治るまでの薬を処方してくれるため、通院の手間が省ける
  • 通院の時間や費用が抑えられやすい

周りや会社にばれずに医療機関で性病検査する場合は、自由診療の病院・クリニックを選んでください。また症状が出ていないけど検査したい場合や、なるべく治療費用や治療時間を抑えたい場合も、自由診療の医療機関がおすすめです。西梅田シティクリニックは自由診療での検査も実施しております。

「風俗に行ったら性病検査に行く」

これを徹底し、性病対策をしっかり行っていきましょう。性病検査を行うことで、自身だけでなく、大切なパートナーを守ることにもつながります。ぜひ実践してみてください。

少しでも違和感を感じたら、一度検査を受けてみませんか?
西梅田シティクリニックで受診をしよう。

少しでも違和感を感じたら、
一度検査を受けてみませんか?
西梅田シティクリニックで受診をしよう。

監修医師紹介
赤松 敬之(あかまつ たかゆき)
赤松 敬之(あかまつ たかゆき)
医療法人 星敬会 理事長
記事URLをコピーしました