性病の知識

性病検査するなら即日検査がおすすめ!「性病まるわかりリスト」で性病について解説します

赤松 敬之(あかまつ たかゆき)

性病検査はなぜ重要なのか

男性尿道炎患者からの尿道分泌物の塗抹標本(グラム染色)
左:淋菌を貪食している白血球(好中球)。
胡麻のように見えるのが淋菌で、2個対になっている。
 右:貪食をしていない通常の白血球。

引用:国立感染症研究所ホームページ

性病検査はなぜ重要なのでしょうか。性病は感染しても無症状のまま潜伏し続けることがあります。感染に気付かず放置すると、知らない間に周りの人に感染したり、自身の症状が悪化したりします。

最悪の場合、不妊症の原因や母子感染の原因にもなるでしょう。このような事態を未然に防ぐためにも、性病検査を行い、まずは早期発見しなければなりません。そして早期発見後、速やかに医療機関で治療する必要があるのです。

通常検査と即日検査、どちらがおすすめ?

性病検査には「通常検査」と「即日検査」の2種類があります。通常検査の場合、採血日から1週間後に結果がわかります。一方で即日検査の場合は、検査当日に結果の確認が可能です。

既に痛みを感じている場合や症状が現れている場合は、即日検査することをおすすめします。なぜなら、検査時間が短いため結果が早期に確認しやすく、早期治療へつなげやすいからです。

性病治療の第一歩は「早期発見する」こと。そのために即日検査は必要不可欠になります。 

性病はやわかりリスト

今後、性病検査を検討する方に向けて性病はやわかりリストを作成いたしました。性病に関する知識を高め、治療・予防に努めましょう。

淋病

病名淋病
概要淋菌が感染して発症する
潜伏期間2〜7日間前後
原因セックス、オーラルセックス
病状男性:排尿時に痛みが出る、膿が出る
女性:おりものが増える、下腹部が痛む
検査男性:尿や膿を採取する
女性:尿やおりものを採取する
治療経口薬、投与静脈注射、筋肉注射

クラミジア

病名クラミジア
概要クラミジアトラコマチスが感染して発症する
潜伏期間1〜3週間前後
原因セックス、オーラルセックス
病状男性:排尿時に軽度の痛みが出る
女性:おりものが増える、下腹部が痛む
検査男性:尿や膿を採取する
女性:尿やおりものを採取する
治療経口薬

梅毒

病名梅毒
概要トレポネーマ細菌が感染して発症する
潜伏期間3〜4週間前後
原因セックス、オーラルセックス
病状しこり・発疹ができる、炎症が進行する
検査血液検査
治療抗菌薬

HIV

病名HIV(Human Immunodeficiency Virus)
概要HIVウイルスが感染して発症する
潜伏期間4〜8週間前後
原因セックス、オーラルセックス、血液感染
病状発熱、下痢、頭痛、体重減少、心疾患、
腎臓疾患、骨粗鬆症、リンパ節の腫れ
検査血液検査
治療抗HIV薬

B型肝炎

病名B型肝炎
概要B型肝炎ウイルスが感染して発症する
潜伏期間1〜6ヶ月程度
原因セックス、オーラルセックス、血液感染
病状疲労感、倦怠感、食欲低下、嘔吐、
黄疸、腹痛、関節痛、関節炎、紅斑
検査血液検査
治療自然治癒
劇症肝炎の場合:抗ウイルス薬

C型肝炎

病名C型肝炎
概要C型肝炎ウイルスが感染して発症する
潜伏期間2週間〜3ヶ月前後
原因セックス、オーラルセックス、血液感染
病状慢性肝炎、肝硬変、肺がん
検査血液検査
治療インターフェロンフリー治療

トリコモナス

病名トリコモナス
概要膣トリコモナス原虫が感染して発症する
潜伏期間男性:10日間前後
女性:5〜14日前後
原因セックス、オーラルセックス
病状男性:排尿時に軽度の痛みが出る
女性:おりものが増える、膣に痛みが出る
検査男性:尿や膿を採取する
女性:尿やおりもの、腟分泌液を採取する
治療抗原虫剤、膣錠

カンジダ

病名カンジダ
概要カンジダ菌が感染して発症する
潜伏期間1日〜1週間前後
原因セックス、オーラルセックス、免疫機能低下
病状男性:排尿時に痛みが出る、かゆみが出る
女性:排尿時に痛みが出る、
   かさつき・ただれが起きる
検査男女共通:皮膚擦過検査
男性:尿や膿を採取する
女性:尿やおりもの、腟分泌液を採取する
治療抗生物質、膣錠

性器ヘルペス

病名性器ヘルペス
概要単純ヘルペスウイルス感染して発症する
潜伏期間2〜10日間前後
原因セックス、オーラルセックス
病状陰部に水痘ができる、陰部に潰瘍ができる、
高熱が出る、排尿時に強い痛みが出る
検査男女共通:皮膚擦過検査
治療抗生物質、膣錠、点滴、軟膏

尖圭コンジローマ

病名尖圭コンジローマ
概要ヒトパピローマウイルスが感染して発症する
潜伏期間数週間〜8ヶ月程度
原因セックス、オーラルセックス
病状肛門や性器付近にイボができる
検査視診でイボを確認する
治療薬物療法、外科療法

性病検査をして早期発見・早期治療につなげよう

性病にかかることで、さまざまな症状が起こり得ます。

症状には軽微のものから、重度のものまで多岐にわたります。

放置すると、取り返しのつかない事態を招く可能性もあるでしょう。

自分、そしてパートナーを守るためにも、少しでも異変を感じたら性病検査を行ってください。性病に関して正しい知識を身に付け、早期発見・早期治療につなげてください。

監修医師紹介
赤松 敬之(あかまつ たかゆき)
医療法人 星敬会
理事長
赤松 敬之 (あかまつ たかゆき

少しでも違和感を感じたら、一度検査を受けてみませんか?
西梅田シティクリニックで受診をしよう。

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